第71話
(レディ...キミは何になりたいんだい?)
メイベルが自室に戻り
寝る準備を始めた頃に
屋敷の屋根にいるクリスが念話で聞いてきた
(うーん、何になりたいかかぁ...
難しいわね母上みたいに強くはなりたいけど
昔から近付くためには騎士になるのが1番早いと
思ったから騎士になれるように鍛錬してきたけど
今は何だか......よくわからない)
(焦る事はないさ
何になろうとしても僕は協力するし)
メイベルはベットと掛け布団の間に入り
クリスにありがとうと感謝をし
眠りについた
翌朝
勢いよく玄関の扉が開かれ
ヴィクトリアが外に出る
「スイレン!
ブレイクとはまだ繋がらないのか!?」
今やってる!とスイレンがブレイクとの
連絡を試みるが一向に連絡がとれず焦る
「私はユージーンとコレットの所に行ってくる
スイレンはそのまま続けてくれ!」
何事かとメイベル達が起きてきた
「...御主人様が!
御主人様が居ないの!朝までは繋がってたのに
さっき、いきなり繋がらなくなって
部屋を見に行ったら居ないの!」
取り乱すスイレンをクリスとメイベルがなだめる
クレアとメルが呆然と立ち尽くし
スゥは心当たりがあるのか急いで外へ飛び出す
「スゥ!?ちょっとどこ行くの!?」
メイベルの問いかけに
反応する事なく屋敷を後にした
その頃ブレイクは真っ白い空間に居た
「...ここは?」
しばらく歩いてみたり
スイレンと連絡を試みたが繋がらず
(どうしよう
此処が何処だかもわからないし
スイレンとも繋がらない)
と、そこに突如として眩しい光と
全てを呑み込みそうな闇が現れ
(いきなり呼び出してごめんなさいね
でも、説明しないといけなくて)
その光は契約してるわけでも
喋ってるわけでもないのにブレイクの脳内に
直接、話しかけてきた
(我々も時間がないものでな
お主がどういう人物か確認しなくてはいけない)
闇の方も光と同様に話しかけてくる
光の方は女性的で闇の方はなんだか男性的な
言葉使いをしておりブレイクは光と闇が
話しかけてきたことに驚きを隠せなかった
「あの、僕は元の場所に帰れるんでしょうか?」
(それは問題ない
用事が済めば元居た場所に帰せる)
(私達は貴方に話さなければいけないの
光の勇者と闇の巫女について)
...光の勇者と闇の巫女?
ブレイクは何のことだかわからないが
光と闇は話を続ける
(光ある所に影が現れ闇が広がる)
(闇があるから影が伸び光は輝く)
「一体なにを言いたいんだろう?」
(勇者がいるから巫女が生まれるのか)
(巫女がいるから勇者が生まれるのか)
((答えは我らでさえわからない
光ある所に闇があり、また逆も然り
世界は均衡を保つために働く
世界の強制力はヒトを生かしそして殺す))
ブレイクは緊迫した空気に固唾を呑み
そんなブレイクを横目に光と闇は話を続けた




