第6話
少年をブレイクと名付けた数時間後
ヴィクトリア達は宿の下にある食堂に集まった
「ブレイクですか...」
少年ブレイクは嬉しそうにしていると
ヴィクトリアが気に入ったかと頭を撫でる
もう!どうしても連れてくのね!とコレットが
未だに拗ねていたが観念し
元々、世話焼きな性格であるからして
ブレイクに食事を取り分け
あれも食べなさい、これも食べなさいと
好き嫌いしないブレイクを見て
弟達にも見習わせたいと愚痴を溢していた
「ブレイク君、大変だったね
ヴィクトリアの話は突然の事で驚いたと思うが
彼女も君の意見を尊重するはずだから
じっくり考えと良い、他の選択肢だって私達は
用意できるしね」
孤児院とかだろうか?と考えるブレイクだったが
ユージーンとしては自分の養子という
選択肢という意味だった
2人の間にすれ違いが発生していたが
構わずヴィクトリアが
「なんだ、ユージーン
私の所は駄目なのか?」
ユージーンがヴィクトリアに睨まれるも
そういう訳ではと言い訳をしている間に
コレットがブレイクに
2人は気にせず食べちゃいましょと
ブレイクは、いいのかなぁ?と思いながらも
昨日に引き続きお粥や果物など消化に良いものを
コレットに取り分けてもらい食べていた
食事も終わり街を出る準備を進めていると
ユージーンがヴィクトリアに
「ブレイク君の服を買いに
行ってくるから彼を借りるね
...仕方ないだろ?
男物なんだから女性の君が付いてきたら
ブレイク君や店員が困るだろ」
ブレイクの服装はカーテンの布を破った様な
一般的に奴隷服と呼ばれるもので
それを見かねたコレットが
ユージーンに
服を買いに行くよう頼んだ
朝はヴィクトリアが抱えて
食堂まで連れてきていたが
食べ終わり部屋に戻る際
引きずりながらも歩いていたブレイクの
足の怪我を思い出し
もう、歩けるのかい?と声をかけるユージーンに
ゆっくりなら、とブレイクは返す
宿を出て服屋に向かう
「ブレイク君は8歳なんだって?
メイベルちゃんや私の息子と年齢が近いから
私の息子とも仲良くしてくれると嬉しいな」
ユージーンにも子供がいる事
コレットは未婚だから子供はいないよと
そうなんですね、とブレイクは返事をする
少し歩いていると服屋に着く
「すまない、彼の服と...あと靴も見繕ってくれ
育ち盛りだから少し大きめのを頼むよ」
店員に連れられブレイクが中に入っていき
大きめの下着や靴下、カーディガンなど
3日分の服を買い
伸縮性のある少し大きい靴を履き店を出る
宿でお湯をもらい体をユージーンに拭いてもらう
驚いた事に腐りかけていた足がもう治りかけており
薬を塗り直し包帯を巻く
明らかに回復速度が速すぎる
特異体質なのだろうかとユージーンは考えるが
悪い事でもないからとあまり気にしない事にして
ブレイクの着替えを済ませる
ユージーンはついでにブレイクの伸びた髪を切る
ヴィクトリアの部屋に戻る
ガチャ
「遅いぞユージーン
湯浴みもして髪も切ったんだな、似合ってるな」
嬉しそうな恥ずかしそうなブレイクを見て
ニッコニコしているヴィクトリア
私も準備しようとユージーンは部屋に戻り
コレットが下で会計を済ましている
服が入った袋を肩に掛け
ヴィクトリア達も装備を付けて村を後にする




