第52話
(大剣はスイレンが防いでくれたけど
周りが見えないけど足音は...する!)
背後に来る足音に合わせて
ブレイクを迎え撃つように
ロングソードを内側から外に切り上げるが
ブレイクはそれを体をそらし
スライディング要領で避ける
伸び切ったメイベルの腕を掴み
ブレイクの足をメイベルの首に引っ掛け
体を捻りメイベルは地面に叩きつけられた
「カハッ!」
ブレイクの動きにメイベルは対応出来ず
メイベルの背中はしっかり地面についていた
「ケホケホ...」
メイベルの息が整うまでブレイク達は
今の戦闘の反省点を話し合っていた
「やっぱり魔法頼りな所があるから
もう少し体術も学んでおかないと」
「御主人様の反応速度を舐めてたわね」
「スゥはよくわからなかった!」
と各々感想を言い合っていた
「...私はブレイクの攻撃に対応出来なかった」
それについてだけど、と
ブレイクがメイベルに攻撃が直線的過ぎる
先程のブレイクが背後に回った攻撃も
メイベルは懐から外にロングソードを振ったが
腕が伸びきってしまうし
避けられる事を考えて外から内側に振った方が
次の攻撃にも繋げやすいのではないか、と
メイベルもなるほど、と
先程の戦いでメイベルに周りを見る余裕はなく
スイレンに防御は頼りきりになっていたし
胡椒以外にも道具を使って撹乱したり
火薬を使うという事も出来たはず
そんな反省点を皆んなで話しているうちに
朝日が差し込んでいた
「...なんだお前達まだやっていたのか」
と、寝起きのヴィクトリアが欠伸をしながら
裏庭に皆んなが集まっているのに気付き
屋敷から出てきていた
少し私も参加するか!と
ヴィクトリアがメイベルとスゥに稽古をつける
それをブレイクは2対1の戦闘を見学していた
ヴィクトリアの動きは踊るように華麗で
スゥが突っ込んで来ても
最小限の動きで避けてしまう
避けたヴィクトリアに合わせて
メイベルが死角から攻撃を仕掛けるが
ヴィクトリアは気配を察知して空中に回避し
メイベルの頭に手を置く
「まずは1回...攻撃の代わりに頭を触る
10回超える前に1回は攻撃を当てなさい」
メイベルがスゥの元へ走り
スゥと作戦会議をする
「わかった!」
メイベルがスゥに出した指示は次の2つ
1つ本気でヴィクトリアを追いかける事
もう1つは砂煙を巻き上げ視界を悪くする事
スゥは指示通り砂煙を巻き上げながら
ヴィクトリアを追いかける
「...さて、どう来る?」
ヴィクトリアは突っ込んで来るスゥを避けながら
メイベルの動向に意識を向ける
「...これは!?」




