第51話
ブレイクが水魔法でスゥの顔を洗わせ
胡椒がとれるまで何回もスゥは顔を洗う
そして、洗い終わるとメイベルを指差し
「ずるい!スゥは負けてない!」
スゥは全然納得していない様子で
メイベルに近づいて駄々を捏ねる
ずるいと言ってもメイベルは事前に
準備が必要だとスゥに説明していた
準備が必要なら警戒もするのが冒険者だと
メイベルは胡椒以外にも唐辛子の粉末や
刺激物の粉末はいくつも用意していたし
なんなら火薬や煙幕も用意してあった
「奇襲や揺動にも使えるし
料理にも勿論使えるから
大体の冒険者は持ってるものよ
単に今回はスゥの準備不足が勝敗を分けたわね」
スイレンがスゥの準備不足を指摘して
ブレイクは機嫌なおったのかな?と
スイレンに近づくと頭を叩かれ
これからは勝手に契約はしない事を
約束させられた
「でも!スゥは...」
確かに途中までの勢いを見るに
戦闘力だけならスゥはメイベルより強いが
冒険者は総合力で評価される事が多い
それを鑑みるにスゥよりメイベルの方が
冒険者に近いように感じるとブレイクが
スゥに伝えた、それに納得出来ないスゥが
「じゃあ主とメイベルが戦え
スゥはそれ見学して強くなる」
えぇ...とメイベルがブレイクとの実力差に
どうしようと考えていたが
側に居たスイレンが
「御主人様は魔法禁止で
魔力は使ってもいいけど
メイベルには私が付く
それならいい勝負になるんじゃない?」
魔法禁止とブレイクの実力が半減し
更にスイレンが付くとの事で
メイベルにも勝機が十分ある
「私も時間魔法は使わない
水魔法でメイベルをサポートする
勝敗は同じで背中が地面についたら負け」
ブレイクは装備を倉庫から取り出して
鎧は機動性重視のスゥと同じ革製の鎧に
腰にロングソードと短剣が2本
バックラーに大剣を片手で持ち
メイベルと対面し開始の合図を待つ
見学兼審判のスゥが開始の合図を出す
「始め!」
開始と同時にスイレンが水の弾丸を無数に展開し
マシンガンのように打ち出す
ブレイクはそれを避けながらメイベルに近づく
メイベルはブレイクを消耗させようと距離を取る
距離を取りながら胡椒の瓶を投げ
それをブレイクは大剣で打ち返し
メイベルの方に粉が撒き散るが
スイレンが水魔法で壁を作りメイベルを守った
(うーん...スイレンが魔法で守ってるから
近づこうにも近づけないなぁ)
ある事を閃いたブレイクが大剣を地面に突き刺し
それを足場にして空中に飛び上がり
空中で大剣の柄を指で引っ掛け
前転の勢いでメイベルに投げる
それを見たメイベルとスイレンは
防御を展開する
先程のブレイクの動きで砂埃が発生して辺りは
砂煙で包まれた




