第50話
「そうだな!それがいい!
あと5年もあるんだ15になった時に
騎士になるか冒険者になるか決めればいい!」
とブレイクの提案にヴィクトリアが食いつき
「...え?でも」
メイベルは自信が無く
挙動不審になっていると
「大丈夫ですよ
スゥも受けるし僕達もいるんで」
ブレイクの試験は参考にならないと思うが
それでもブレイクの心配する気持ちに
メイベルは答えたいと思った
スゥと一緒に試験を受ける決意を固めた
メイベルはその夜、準備を始め
鍛錬に励んでいた
日課のランニングもいつもの倍走り
素振りや筋トレの回数も増えた
武器の手入れもいつもより念入りにし
それを見ていたスゥが
「スゥはなんの準備をすればいい?」
と、メイベルに装備や戦術など
冒険者に必要なモノを色々教わっていた
スゥの身体能力を鑑みるに
動きづらいであろう鉄製の鎧より
以前メイベルが使っていた
伸縮性のある革製の防具の方がいいだろうと
メイベルのお下がりをスゥは貰い
「これ、どう着るんだ?」
メイベルの助けを借りた
革製の上着に短パンと腕当て
膝当てに靴とグローブ
頭以外全て覆われていた
肌感が良く、体に馴染むようで
スゥは体を動かしたくてウズウズしていた
「メイベル!戦おう!」
ちょっと待ってとメイベルも
自分の装備を装着して模擬戦の準備を始めた
「スゥは、武器はなにを使うの?」
武器庫にスゥを連れて行き
武器を選ばせスゥは短剣を2本選び
これ!とメイベルに見せ
メイベルはロングソードとバックラーを手に取り
更に色々準備をして
「まだ!?」
「ちょっと待って色々準備をしなきゃ
冒険者は準備が大事なんだから」
そんな急かされたメイベルは
スゥと共に裏庭に向かった
「じゃあ僕が審判しますね」
ブレイクが審判をし
そっぽを向いてるスイレンが
近くに佇んでいた
「模擬戦を始めます
先に背中が地面についた方の負け
危ないと思ったら僕が止めます
それでは始め!」
と同時にスゥが時間魔法を使い加速し
メイベルの方に突っ込んで
短剣を投げる、バックラーでそれを弾き
弾かれた短剣を空中で取り
上から短剣を振り下ろす
2つの短剣はまるで牙の様に
バックラーを貫通し
メイベルは腰巾着から小瓶をだし
スゥに投げた
スゥはそれを短剣で受け
中身が飛び出した
スゥはソレを勢いよく吸い込んでしまった
中身は胡椒の粉末
「クシュン!なんだ!?コレ!?」
目にも入ったのか涙で前が見えない
くしゃみも止まらず視界は最悪だった
その隙をメイベルは逃さず
スゥの足を引っ掛けラリアットの容量で投げた
スゥの背中が地面について
そこで決着となった




