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第45話

(ブレイクは私の弟だ!)


ブレイクは湖で顔を洗っていた


水魔法で洗えば良かったのだが


単に1人になりたかった


スイレンも気を使って


ヴィクトリア達の側に居てくれていた


「やっぱり変だよなぁ」


とヴィクトリアを母と呼べないでいる


自分に戸惑いを隠せないブレイクだった




「ブレイク君、怒ってないかなぁ?」


メイベルはしゃがみ込み頭を抱えていた


ヴィクトリアは収穫袋の中から飛び出した


薬草を拾い集めてスイレンに再度


洗い直してもらっていた


「そんなに気にするな

ブレイクもそのうち戻ってくるんだ

そんなこと言ってると笑われるぞ

()()()なんだろ?」


とイタズラっぽい笑顔をヴィクトリアは


メイベルに向けた


「あー、もうどうしよう

変に思われたかなぁ」


と、少女の悩みは尽きない


「戻りました、って

どうかしました?」


切り替えて戻ってきたブレイクが


メイベルを覗き込む


なんでもない、なんでもないと


メイベルは平静を装っていた


ヴィクトリアがそんな2人を抱きしめ


「バーンズの事はそんなに気にしなくていい

私達は私達のペースで家族になっていくんだから」


ヴィクトリアは眠る子供に言い聞かせるように


そう2人の頭を撫でながら語りかけていた


ブレイクが何か畏まった様子で


「メイベルさ...ねぇさん」


と、勇気を振り絞り声に出すと


「!」


「!?」


メイベルは嬉しそうにブレイクに抱きつき


「なに?ブレイク!」


そんな2人を見て


「ずるいぞ!メイベルだけ

私は?母さんとは言ってくれないのか!?」


と、駄々を捏ね始め


一息ついてからブレイクが


「ヴィクトリアさ....かぁさん」


「おぉ、なんだブレイク!」


と、メイベルごと抱きしめ


「「くっ...苦しい」」


2人を目一杯、抱きしめていた


それをスイレンが解き


「まぁ、なんでも良いんだけど

さっきはひやっとしたわよ

なんせ御主人様マスターがブチ切れてたから

バーンズって男は勿論、この森は消し飛んでも

おかしくなかったわよ」


今の怒りがトリガーとなったのか


ブレイクの魔力量は数十倍に増えていた


「なんか心配させちゃってごめんね」


スイレンに気を使うと


「良いのよ御主人様マスター

もっと欲を出していかなきゃ

勿体無いわよ」


そっかなぁとブレイクはあまり


わかっていないようで


それよりバーンズの事が正直気にはなっていた


(確かに周りから見たら

ヴィクトリアさ...かぁさんの家に転がり込んだ

変な奴だもんなぁ)


ブレイクとメイベルの怒りはなんとか収まったが


ヴィクトリアの怒りはまだ収まっていなかった


「よし!

依頼が終わったら、街に出掛けるぞ!」


と、ブレイクとメイベルを抱き抱えながら


迷いの森を走り抜けていった

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