第39話
「本当にアレをやるの?」
「アレ見ろよ金狼のバランに
エルフの最高傑作ミューラ
大山切り、怪力のドラムだぜ」
「あんな小さい子がねー」
と野次馬達も何だかブレイクを可哀想だと
心配になる声がチラホラ聞こえてきた
(はぁ、御主人様の実力がわからないとか
本当見る目がない連中ね
さっさと終わらせましょう)
(待ってスイレン
僕、試したい攻撃が何個かあるから
それやってからでもいい?)
と、スイレンとブレイクが念話をして
そんな事お構いなしにベルズが
「これから試験を始める
冒険者3人はボウズに攻撃を当てる
ボウズは3人を倒すか10分間逃げ切る事
互いに真剣にな
よし!始め!」
する開始の合図と共に
バランが低姿勢の四足歩行で
ブレイクの背後に迫り爪を使って一撃
しかし水の鎧がそれを許さない
バランの腕ごと地面にめり込み
「うわ!びっくりした
お兄さん速いんだね
攻撃も見えなかったよ
じゃあ防御はどうだろう」
と、ブレイクは水の刃を無数に作り
バランに目掛け放つ
片腕が地面に埋まったバランが無理矢理
腕を引き抜く勢いよく抜こうとする
肩の関節が脱臼する可能性があるが
切り刻まれるよりはマシだと思い
一気に引き抜き片腕は使い物にならないが
まだ足がある水の刃を避けて
そこにドラムが大剣を片手で持ち横に薙ぎ払うが
それも弾かれ地面にぶつかる
「うお!まじかよ」
(大剣かぁ僕も使えるかな)
と水の大剣を作り出し
時の魔力で物理干渉を無効化する
それを両手で持ちドラムに打ち込む
「おお、大剣も使うのか
この試験の結果関係なく仲良くしようなボウズ」
あ、はいとブレイクが返事をし
ドラムとブレイクが打ち合いをしてる間に
ミューラがバランの脱臼を魔法で治していた
「はい、これで治ったわよ
あの子凄いわねドラムと打ち合ってる
怪力だけならAランク並のあのドラムと」
「しかもあの反応速度
俺の事、速ぇとか言ってたけど
ちゃんと目で追って対処しやがる」
開始からまだ2分しか経っていないが
ブレイクの実力に3人も野次馬達も気付き始め
「あの子凄いわね」
「3人共手加減でもしてんじゃね?」
「バカ、あっちは昇級がかかってんだぞ」
ドラムが大剣を両手で握り振りかぶり
ブレイクに振り下ろす
ブレイクは時間魔法を使い
自分の腕に負荷をかけ
一瞬だけ加速を加えた
その結果振り下ろすドラムの大剣を弾き飛ばし
ドラム自体もミューラとバランの方に
吹っ飛ばされた
(おぉ、腕が凄いプルプルする)
(無茶な使い方ねわざわざ御主人様が力で
勝負する事ないでしょうに)




