第38話
「本気か?」
ヴィクトリアの時の様に最高難易度の試験を
ブレイクと言う少年に受けさせると聞いたベルズが
ヴィクトリアに問いかけた
無理もないヴィクトリアが受けた試験は
下手をすれば死人が出てもおかしくない代物だった
内容的には3対1でしかも
実戦の武器を使用したもの
魔法もありの代物でほぼリンチだった
ヴィクトリアの反応速度でも3人相手は
ギリギリの難易度だった
それが故にヴィクトリアは近衛騎士団の
副団長まで登り詰めたともいえる
「あぁ、息子のブレイクは私より強いぞ」
ベルズはヴィクトリアの言葉は
ただの親バカ発言にしか聞こえなくて
正直、不安でいっぱいだった
「なぁ、本当にやるのか?
そこまで難易度を上げなくても冒険者登録は
出来るし、正直ランクが高い状態で
スタートできるって事以外
メリットないぞ?」
それでもヴィクトリアが話を押し切り
ベルズは渋々、了承した
ベルズが冒険者を3名集めている間に
ヴィクトリアが戻ってブレイクに説明する
「今からギルドの試験を受けてもらうんだが
あんまり無茶しない様にしてくれ
簡単に言えば手加減だな
相手が3人だからと本気でやれば
致命傷になりかねないからな」
と、念押しされブレイクは
わかりました、とヴィクトリアに返事をし
ベルズが冒険者を3名集め準備をして
ギルドの試験場に皆で移動する
やはりというか野次馬も話を聞きつけ
何だかお祭り騒ぎになってきていた
「あのー」
とベルズにブレイクが声をかける
なんだ?やめる気になったか!?
と、ベルズはブレイクに反応を返すが
「いえ、僕精霊と契約してるんですけど
精霊も戦闘に参加しても大丈夫ですか?」
精霊か、とヴィクトリアの言葉は
大袈裟ではないとベルズは認めるしかなった
なぜなら
「ボウス、嘘はいけねぇ
そっちは、精霊じゃなくて大精霊だろ?
戦闘に参加するのは契約してんなら
当然アリだ」
どうすっかなぁ、とベルズは頭を抱えながら
3人の冒険者の元に向かう
「なぁ、ギルマス?マジであんなボウズに
攻撃当てるだけでBランクにしてくれんのか?」
と狼人の男性冒険者が聞く
他の2人も同様の意見なようで
「あー、そうだ
ただアレだ予定変更だ
当てたらAランクにしてやる」
は?と3人は何言ってんだ?と
説明を求めたが3人の内1人の
エルフの女性冒険者が
大精霊の存在に気付くと
「えー、無理じゃない?アレ大精霊でしょ?
まぁ経験になるから参加だけしとこうかなぁ...」
大精霊?ともう1人の男性冒険者は
あまり精霊の事を知らないのか
「大丈夫、一撃くらい入るだろ」
と、自信ありげに言っていたが
彼はその事を後悔する事になるのは
説明するまでも無い
「じゃあ始めるか」
とベルズが冒険者とブレイクを集め
中央に集められた




