第37話
「ブレイク?なのか?」
精霊融合を見たヴィクトリアが
驚くのも無理はない
人とも精霊とも、なんとも言えない
神々しさがそこにあった
「人格は僕ですね
スイレンも喋れるみたいです」
「ここまでとは正直思ってなかったけど
今の御主人様は大精霊より全然強いわよ
精霊王とでも渡り合えるくらいに」
と、スイレンが言ったところで
「でもコレ、魔力すごい消費するね
この感じだと3分持たないね」
ブレイクの今の魔力量でも
長期戦には向かない事がわかり
常時使う事は出来ない事から
やはり装備は必要なのだと思い
メイベルが倉庫に行こうとするが
スイレンに止められる
「魔法で鎧や武器を
作れば持ち運ぶ必要もないし
そっちの方が御主人様には向いてるわ」
と、スイレンが水の鎧を作り出し
ブレイクがそれを着る
ヴィクトリアが水だと防御面は大丈夫なのかと
スイレンに聞くが
なら試してみる?とヴィクトリアに
打ち込みをさせる事になった
「いくぞ?」
ヴィクトリアが剣を構えブレイクに攻撃を仕掛ける
剣が鎧に当たった瞬間
剣先が地面に叩きつけられた
鎧をよく見ると水が止めどなく流れており
まるで滝の様に地面に向かっていた
足元からその水が魔力へと変換され
ブレイクの体内へ戻って行く
「これなら魔力効率も悪くないし
御主人様の魔力が切れるまで
って言っても、たぶんないけど
それまでの物理攻撃は全部下に押し流されるわよ
ある程度水を吸い上げて魔力に変換できるから
結構、便利よ?」
水の鎧の性能がかなり良い
そんなモノを見せられたメイベルは呆気にとられ
ヴィクトリアがすごいなぁと感心していた
攻撃面はどうなのとブレイクがスイレンに聞くが
スイレンは不思議そうに
「御主人様が思いつく攻撃は
なんでもできるわよ?
水はほぼ無限に出せるし
国の1つや2つ簡単に滅ぼせるくらいかしら」
思いつく限りの攻撃が実際に出来る
簡単に言うが普通の事ではない
更に国1つを滅ぼせるとなると
何だかブレイクの戦闘力が
段々と化け物じみてきた
「そんなにすごいの?僕?」
そうよ、とスイレンがブレイクの頭を撫でる
それを見たヴィクトリアがヤキモチを焼き
ブレイクを抱き抱えて
「もう行くぞ!」
とメイベルの手を引き街に向かった
ヴィクトリア邸からギルド本部は
あまり遠くはなく歩いて5分ほどで着く
ギィと扉を開けギルド本部に入るヴィクトリア
メイベルはブレイクを連れ待合所に待機していた
「おぉ舞姫じゃねぇか
どうした?依頼でも受けていくのか?」
と話しかけてきたのはギルドマスターの
ベルズだった
「ベルズか
ちょうど良かった
息子の冒険者試験に申し込もうと思ってな」
息子なんかいたか?
とベルズは不思議そうにしていたが
まぁいいか、と試験の準備をしてくれた




