第31話
「父様〜!はやく!はやく!」
そうノワに急かされるワイト
少し待ってくれ、と部下が持って来た
税に関する書類にサインをし
ワイトは空間魔法で自身の杖を取り出した
「まず魔力について」
と、ワイトの授業が始まった
魔力とは生命の源であり
大小はあるが
誰にでも有るもので
種族によってお腹だったり
胸、言わば心臓の位置から
湧き出てくるモノである
ワイトやノワ達、魔族はお腹から
魔力が発生する
そこまで説明した所で
「わかった、こう!か?アレ?...」
ノワの異変は突如現れた
目つきが変わり狂乱状態になってしまった
これがワイトの言っていた
歴代魔王の悪意なのだろう
「ゔがぁぁ!!」
口も聞けない獣
今のノワはまさにそうだった
この悪意の元凶はノワの強大な魔力
そう確信したワイトは
空間魔法を駆使し咆哮と共に来る
魔力の波を避けノワに近づく
「やはりまだ早かったか?」
自分の判断に疑問を持ちつつ
闇魔法:魔力吸収で
ノワの魔力を吸い取る
落ち着きを取り戻し眠ってしまった
ノワを抱き抱え
ワイトは周りの被害を確認する
地面は抉れ壁には大穴が空き天井は崩れていた
魔法で修復できる所は修復し後のことを
部下に任せワイトはノワと共に玉座に戻る
ヴィクトリア邸にて
メイベルと言うと引き攣った笑顔を見せていた
「おかえり⤴︎なさい⤵︎母上?....そちらは?」
声があったらこちらに行ってしまっているが
メイベルは平静を装っていた
「なんか変だそ?メイベル
こっちはお前の弟になったブレイク
それにブレイクの契約した大精霊のスイレンだ」
(弟...!?母上が言うのだから
文句は言えないけど...
こんな小さい子が弟か5歳くらいかな?
てか何?大精霊って言った?どう言うこと?)
ブレイクがヴィクトリアから降ろしてもらい
メイベルに挨拶をする
「はじめましてブレイクと言います
いきなり弟と言われてもビックリしますよね
僕もいきなり息子になれと言われたから
数日は落ち着かなかったのでなんとなくですけど
気持ちはわかります」
その言葉を聞いてメイベルは
やっぱり母上が、また暴走したんだぁと
諦めに似た笑顔を浮かべそして
ブレイクに対してしっかり話せる子だなぁと
感心していた
「はじめましてブレイク君
私はメイベル10歳よ
ブレイク君は5歳くらいなのに
しっかりしてるわね」
えっと、とブレイクがヴィクトリアを見ると
見せてやるといい!と自慢げな顔がそこにあった
それを見たスイレンがはぁ、とため息をつき
メイベルに説明した
「えっと...8歳なのに母上が
抱っこしたいから5歳の体にしてるって事?」
正解とヴィクトリアが言い
理解がはやいわねとスイレンが感心していた
「そうなんですよね
ちゃんと8歳の姿にもなれるので
安心してください」
えぇ...とメイベルは呆気にとられていたが
沸々とヴィクトリアに思う所があったのか
「母上!ブレイク君の事はわかりましたが!
後でお話がありますので!
時間を空けておいてください!」
普段怒らないメイベルにヴィクトリアは
呆然とうん、と返事をしていた




