第28話
「流石、私の息子だ!
これは、私より強い剣士になるぞ」
ヴィクトリアは嬉しそうにブレイクに近付き
剣を受け取り鞘に戻すと
ブレイクを抱き抱え浮かれていた
「御主人様は本当に
なんでもできそうよね
剣術に魔法に逆に出来ない事を
探す方が難しいわね」
スイレンもヴィクトリア同様
誇らしげにブレイクを見ており
コレットとユージーンは亀裂の入った
2本目の木を観察しており
ライコは終わったのか?と欠伸をしていた
夕食後の片付けをし火の番は
睡眠のいらないスイレンとライコがする事になり
ヴィクトリアはブレイクと寝るつもりだったが
コレットに止められ男性陣と女性陣で
別々のテントで寝る事になった
ブレイクはテントの中で横になり
今までの事を思い返していた
(凄い経験をしたなぁ
ヴィクトリアさん達との出会いから
龍王国での事クレアとメルにも逢ったし
ねぇ、カルラ僕はちゃんと生きたいと
思えるようになったんじゃないかな
カルラがくれた命だから大事にするよ)
と、心の中で物思いに耽っていた
(...でもいい加減
ヴィクトリアさんの話をどうするか決めなきゃ)
ヴィクトリアの息子になるかどうか
ブレイクはカルラをヴィクトリアに重ねていた
もうヴィクトリアを母親のように思っている
迷惑でなければ家族になりたいと
それをスイレンに相談すると
(いいんじゃないかしら
御主人様がしたいようにするのが一番よ
私はもう家族だから貴方に付いていくだけ)
そっか、とブレイクが納得して
その後は眠りについた
翌朝
ブレイクが目を覚ますとユージーンは既に
隣におらずテントをあとにしており
ブレイクもテントを出る
おはようございます
とユージーンとライコに挨拶をし
スイレンにもおはようと挨拶してから
水魔法で顔を洗い服を着替える
ヴィクトリアとコレットも起きて来て
2人に挨拶をする
そしてヴィクトリアを呼び止め
「ヴィクトリアさん
話があります息子になる件ですけど
僕には以前、話した通り母がいました
カルラという女性です
僕は彼女を忘れたくありません」
そうか、と少し寂しそうな顔をするヴィクトリア
「それでも僕はヴィクトリアさんと
家族になりたいと、思っています
カルラとヴィクトリアさんを重ねている節があるし
すぐ母親の認識は難しいと思います
それでも良ければ...
母さんと呼んでもいいですか」
「もちろんだ!
カルラという素晴らしい女性の様に
成れるかはわからんが
出来るだけ頑張るぞ!」
と、ヴィクトリアの言葉に
緊張の糸がとけたのか
ブレイクは目に涙を溜め
それを見たヴィクトリアがそっと抱きしめた




