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第22話

メイベルは悩んでいた


母ヴィクトリアが


弟を連れてくると手紙が届いたからだ


「まったく母上は何を考えているのかしら」


メイベルはここ数日、剣術の稽古に励んでいて


その成果を見て貰おうと帰って来るのを楽しみに


待っていたが、いきなりの弟の件が気になり


不安が募る一方で少し楽しみでもあった


メイベルの父親は5年前に他界しており


ヴィクトリアが当主であるが


外出が多いため実質メイベルが当主代理として


貴族間の色んな対応をする


小さい時から責任と重圧に潰されそうになるが


母のためならメイベルは頑張れた


そうしてメイベルは周り特に同年代から


孤立していた、唯一ユージーンの息子で


一つ年上のアークとは


よく話す友人として仲良くしていた


そんな彼が屋敷にやって来て


「なぁ、メイベル

親父から連絡来たんだけど

そっちにも来た?」


ユージーンからの連絡も似た様な者で


事が済んだので今から帰ると


もしかしたら弟が出来るかもしれないと


「親父達は勝手だよなぁ

オレ達、子供の事をなんだと

思ってんのかねぇって...

愚痴の一つや二つは出るわな」


「知らないわよそんなの

まあ、母上もユージーン様も何か考えがあるから

連絡を入れたんでしょ」


ハァと2人してため息をついたところで


「うだうだ言ってても仕方ないからアレやるか」


アレというのは加減をした模擬戦の事だった


地下の修練場まで2人とも降りて行き


木剣と木盾をメイベルが持ち


「鎧はいいのか?」


別にいいとメイベルは運動着に着替えて来て


アークはいつものローブと杖を持ち


互いに10メートル離れたところに向かい合い


メイベル専属のメイドが合図を出す


「よーい、始め!」


途端にメイベルが踏み込んで地面が抉れ


距離を一気に詰める


予測していたのかアークは


光属性の魔法を既に展開しており


光の矢が四方八方から無数に放たれる


木盾を前方に構えて突進して矢を弾く


メイベルの後ろの矢が当たる前に体を反転し


木盾で受けたがその時点で木盾はボロボロで


展開された光の矢は三分の一ほどまで減ったが


全て避けるのは至難の業であるのは


素人目でもわかった、しかし


メイベルはありえない反応速度で


光の矢を木剣で撃ち落とすと


アークとの距離あと1メートルの所まで迫る


だがアークもアークで対策を打っており


光魔法が身を包み鎧の様になり


光の剣を2本出しメイベルと接近戦をする


接近戦はメイベルが優勢に思えたが


途中、光の矢を展開し直してメイベルと距離を取る


そんな均衡が続く中メイベルが


「やめやめ、これじゃ決着がつかないわよ

と言うか、私の負けね」


メイベルの木剣にヒビが入っておりこれ以上


模擬戦が続けられなかった


「よーし、勝ったやっぱ

光の矢と鎧は有効だと思ったんだよ」


誇らしげなアークにメイベルは蹴りをくれていた


なんだかんだで仲の良い2人だった


すると、玄関のベルがなった

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