第19話
「母上!兄上が
エリクサーを手に入れました!
...ですが本物かわかるのが
1週間後になってしまいます」
フィートに連れられたロストが拗ねた子供のように
いじけているとグレイシアがフィートとロストを
側に呼び抱きしめた
「「母上!?」」
「ありがとう
お前達が一生懸命エリクサーを探して
母は嬉しかった、たとえそれが
間に合わぬとしても」
その言葉に2人は涙を流した
それを見たブレイクは自分を重ねる
あの時は魔法も知識も無かった
でも今はカルラの時とは違う
「あの!
僕の魔法を使いたいんですけど
いいですか?」
「魔法ですと!?
癒しの魔法でしたら私でも出来ます
それとも私以上の使い手だと言うのですか!?」
違う癒すことはブレイクには出来ない
「僕が出来るのは時間魔法
グレイシアさんの時を止めます
1週間くらいは時間稼ぎ
出来るはずです」
その提案を受けてグレイシアが
頭を下げた
「私はこの子達の成長を
見守らないといけないんです
それで生きられるのなら
どうかお願いします」
さらにロストとフィートも頭を下げた
「頼む!母上を死なせたくないんだ」
「私からもお願いします」
ブレイクは頷き魔法を展開した
大きな繭のような空間を作りその中では
毒の侵攻が止まった
「しかし、大丈夫なのか1週間も
魔法を展開し続けて危なくないのか?」
と言うヴィクトリアの質問に
スイレンが御主人様なら大丈夫よ
と、少し誇らしげに言っていた
そして龍の巣にブレイクとスイレンそして
グレイシアが残り
フィートは研究室に戻り
ロストはまた歓楽街に行き
情報を集めようとしていた
ヴィクトリア一行は城の客間に案内された
時の繭と名付けた魔法の中で同じ時を過ごす
グレイシアとブレイクはなんだか気まずい様子で
グレイシアから話を切り出した
「そういえば坊やの名前はなんて言うの?」
少し砕けた口調にブレイクも緊張が解けて
話せる様になった
「僕はブレイクです
隣は水と時の大精霊のスイレン
あのそれとですね...
なんで僕を坊やって呼ぶんですか?」
なんででしょう?とグレイシアもわからないが
何故だかしっくりきたとの事
なんだか初めてあった気がしないのよね
とグレイシアが不思議に思っていたが
ブレイクの懐っこさがグレイシアとの仲を深めた
そうして1週間を過ごす事になった
「チッ...まだあのトカゲは死なねえか」
獣王ブルガの機嫌が悪い理由としては
まだグレイシアがしぶとく生きている為
グレイシアが亡くなれば
一気に龍王国を支配できるのだが
未だその一報が届かない
「仕方ねぇ直々に俺様がもう一度行くか」




