第18話
ブレイク達は樹海を抜け
ドラゴンの渓谷に辿り着いた
そこはドラゴンと龍人族が暮らす龍王国があり
真ん中にお城がある大きな国だ
国に入る前にクレアとメルは
私達は入れないからとそこで別れた
国を囲う門に近づき門番に止められたが
ヴィクトリアが王の書状を見せて
難なく通る事が出来た
ザッザッザッ
誰かの走る音がブレイクの背後から聞こえたが
既に遅くロストとぶつかってしまった
その衝撃でエリクサー地面に落ち割れてしまった
「テメェ!何しやがる!?」
ブチギレたロストと喧嘩になりかけるが
「ごめんなさい
ちょっと待っててください」
時間魔法で元に戻しエリクサーを手渡す
目の前の光景に異様さを感じたが
エリクサーを再度手に入れ
ロストはその場を後にした
「なんだか忙しない人だったわね」
とコレットが呟き一行は中央の
龍の巣と呼ばれる城に向かった
フィートが自分の研究室に入って
薬品の調合をしていると
バタバタとロストが入ってきた
「フィート!エリクサー手に入れたぞ!」
何を?手に入れたって?と訝しげな顔をする
フィートだったが確かに手に持っているのは
エリクサーの特徴と酷似した薬品だった
「兄さん!どこでそれを?
今はそれはいいか
それが本物か実験しないと」
エヘヘと褒められたのが嬉しかったのか
ロストは笑顔を見せたが
「.....1週間!?そんなに掛かるのか!?」
エリクサーと確定させる為には早くても
フィートやロストの肌に塗り
1週間は経過を見ないとわからないし
もし偽物の場合は本物を探さないといけない
それもまた結果が出るのに1週間は掛かる
「でもフィート
大神官の見立てだと母上はあと5日で...」
「クソ!!」
バキ!と机を叩き壊す音と共に2人は落胆した
その頃ヴィクトリア達は
グレイシアの元へ案内されていた
「確かに龍の涙は人族の薬になると聞きましたが
そうしたら水桶を持ってきてそこに私の涙を
入れれば結晶になりますそれが
龍の涙になるのでそれを持って帰りなさい」
よし!とヴィクトリアが急いで水桶を持ってきて
グレイシアが涙を入れ龍の涙が完成した
「ありがとう、龍の女王よ
この恩はいつか」
いつものヴィクトリアの口調と違う感じが
ブレイクにはカッコよくて新鮮だった
と、そこに大神官が
「お話中に失礼します!
エリクサーをお持ちではないでしょうか!」
「大神官!それはもうよいと!」
ルア王国になら確かにエリクサーはあるものの
今から帰って戻るとなると2週間は掛かる
それを聞いた大神官は落胆した様子だった
「どこか悪いんですか?」
とブレイクが疑問をぶつけると
「坊や大丈夫よ少し体調が悪いの
エリクサーがあれば治るみたいなんだけど」
と、グレイシアの言葉がカルラの坊やと言うのに
重なり何故だか力になりたくなったブレイクは
スイレンの方を見て
(わかってるわ、御主人様
でも龍王グレイシアが
受け入れてくれるかそこが問題よ)
あの!?とブレイクがグレイシアに
発言した時だった
バタン!!!と勢いよく
扉が開いた




