第162話
「バハムート!やり過ぎです!」
グレイシアがバハムートに食ってかかるが
バハムートはこれでも加減はしたと言っており
ブレイクはカルラに手当てされながら
バハムートを見つめていた
「ブレイクお前の悪い所は
お前自身が強いから戦闘時に後手に回る事だ
いくら強くてもそのままだと
今回みたいな事になるぞ」
ブレイクはバハムートの指摘に
自身の甘さを痛感し
今後は改めるとバハムートに言い
「グレイシアさんそんなに怒らないで
バハムートは僕を強くする為に
教えてくれただけだから」
バハムートに詰め寄るグレイシアに
ブレイクが仲裁に入るかたちで
その場を収めブレイクはまだまだ
強くなれると考え改めて
自身のレベルや技を磨く努力をする事を決意した
バハムートから主導権をノワへと戻し
中で見ていたノワもブレイクを心配し
バハムートに怒っていた
「やり過ぎだよ!
ブレイクに怪我させてどうするの!?」
大丈夫だから、とブレイクがノワを宥めて
皆、その日は解散となり
アークとシャルネ以外はヴィクトリア邸に戻り
アーク達も家に帰って行った
「ただいまー」
とアークが家に着くと
「おかえりアーク
今日は何かあったかい?」
ユージーンが出迎えマリアはライコと
お風呂に入っておりシャルネは風呂場に向かった
「まぁ、何だか自分の力の無さを
痛感したと言うかブレイクは
何処までも強くなるのに
俺は置いていかれてる気がして」
今日あった事を事細かに説明して
アークが珍しく落ち込んでいるのをユージーンは
「そんな事があったのか
ブレイク君はかなり特殊というか
うーん、父さんもブレイク君にはどう足掻いても
勝てないからなぁ
アークはアークで別の道を
探した方が良さそうだね
同じ道を歩いていると
より速い方に目がいくから
比べちゃうしね
父さんも別の道を探して今歩いてるからさ」
諦めるというのも時には必要だと
ユージーンは言いたいのだろう
でもアークは諦めたいのではなく
挑戦したかったのだ
「うーん、俺にはわかんないや
まぁ俺も俺で考えてみるよ」
ユージーンと別れ自室に向かうと
「ライコさん!そんな姿でうろつかないで!」
「お母様!せめてタオルを!」
「どうした孫?暗い顔をして」
全裸のライコがアークを見て揶揄おうとしたが
アークは
「いや、何でもないよ
俺は先に寝るからおやすみ」
何事も無かったように振る舞って
それを見たライコが激怒した
(オイ小僧!
孫に何かあったのか?)
ユージーンはアークと話をして
諦める事も大事だと伝えたと言うと
(バカか貴様は!
子供の可能性を潰してどうする!?
孫はまだ成長したがっているんだ!
親のお前がソレを否定したら
これ以上の成長はないぞ!)
改めて自身の言動にユージーンは後悔し
アークの部屋の戸を叩く
コンコン
「アーク?少しいいかな?」




