第160話
「僕はまだ上限の半分くらいでしたね」
ブレイクがまだまだ強くなる事を
示唆している数値だが
ブレイク自身は悩んでいた
(姉さんとアークはそろそろ2回目の転職か
ねぇスイレンなんで僕はレベル上限ここまで
高いんだろう?)
するとスイレンが答える
(それは御主人様が
大器晩成型だからじゃないかしら
大きな建物を作るのに基礎工事が必要なように
下準備が必要なのよ)
(そうさね、大丈夫だよ坊や
ちゃんと坊やは強くなってる
燻ってる時は頑張り時だよ?
これからの成長が楽しみさね)
スイレンとの念話にカルラも混ざって3人で話して
ブレイクの不安は払拭された
「じゃあ、そろそろ帰りますか!」
アークが母マリアの事を考えると
さっさと帰った方がいいだろうと
ブレイク達は帰路に着いた
「あと1年と少しだ」
邪神は異空間で力を蓄えていた
魔力を高め自身の分身を大量に創っていた
これだけの分身を用意していれば
ブレイクとノワですら太刀打ちできないだろうと
邪神は考えていた、だがしかし
「よぅ、3年と少しぶりだな邪神よ」
「バハムート!?一体どこから!?」
光の創造神と闇の破壊神の封印により
この異空間には誰も入れない筈だった
「俺の魔法は封印魔法だぞ?」
ニヤリとバハムートが笑い
ブレスで分身を殺していく
「何のつもりだ!?
お前は世界の事など
興味もなかったんじゃないのか?」
「あぁ、3年程前まではな
今は闇の巫女と契約できてしまってから
お前を殺す事ばかり考えているがな」
バハムートが闇の巫女の召喚獣になった事により
邪神も懸念はあったが
バハムートが率先して攻撃してくる事はないと
考えていて、計画を滅茶苦茶にされ
邪神はバハムートに戦いを挑んだ、だが
流石の龍神バハムートだった
ブレスで邪神を吹き飛ばし
邪神も分身を創っていた為魔力が枯渇していた
「流石に神は殺せんか
なら封印させてもらうとしよう」
バハムートは封印魔法で
邪神を手のひらサイズの石に変えてしまった
「コレで暫くは時間が稼げるか?」
バハムートは今のままでは
ブレイク達に勝ち目がないのを感じており
ブレイク達とは別行動をとり
単独で邪神を封印したのだった
「大丈夫かな?」
ノワを取り囲むようにスゥとクレアそしてメルが
陣形をとりノワを守っていた
場所はというと元バハムートの根城
ガバ帝国の端にある洞窟
人の手に余ると言うのは
邪神の封印場所という意味もあり
バハムートはノワ達を連れて
久々に根城と戻り封印場所に入って行った
「終わったぞ
コレで少しは時間が稼げる筈だ」
まだまだ強くなって貰わないと
契約した意味がないとバハムートが
ノワの頭に手を置く
「時間が稼げるって言ってたけど
どれくらい稼げるの?」
ノワの問いにバハムートはうーんと唸った後に
あと5年だなとブレイクとノワが17歳になる頃には
バハムートの施した封印も解けるとの事
「もっと強くならなきゃ」
そうだな、とノワの意気込みに
微笑むバハムートだった




