第140話
バタン!と勢いよく玉座の間が開いた
「息子を返せ!ティラ王女!
息子は私のものだ!」
グレイシアとメイベルに止められながら
ヴィクトリアが入ってきた
(いや、僕は誰のものでもないんだけど...)
「ヴィクトリア叔母さん!
いいじゃないたまには私にも
ブレイクを貸してくださいな」
誰がオバサンだ!とティラ王女の頭をグリグリと
両拳で圧迫し続けぎゃぁぁぁあ!!!!と
ティラ王女の悲鳴が城内に響き渡り
兵が集まってきたがその光景を見て
いつものことか、と仕事に戻っていった
「ヴィクトリアよ私とは兄妹だから
ティラにとっては叔母で合っているぞ」
と国王ミランドの話に
その話はしていない!とヴィクトリアが
威嚇してきてうっ...となる国王ミランドだった
「まだ30だものね私からしても
まだオバサン呼びは嫌だものね」
「40歳手前の王妃がそれを言うか?
いや王妃の年齢の話はやめておこう」
国王ミランドが焦りだし
その方がいいでしょう、とローラ王妃が釘を刺し
「ミランド陛下、ローラ王妃にティラ王女
母上が突然すみません
ブレイクを迎えに行くと聞かないもので」
メイベルが平謝りだったが
「大丈夫よメイベル
私が無理言ってブレイクに
ティラの護衛を頼んだのが原因だから」
ブレイクが夜明けの旅人のメンバーに王城に
来るようメイベルに言伝を頼んで
ヴィクトリアも銀翼にティラ王女の護衛をすると
言伝を頼んでその場に残った
「夜明けの旅人と銀翼が護衛に?
なんだか凄く安心出来るわね
でもここまでの大人数になるとは思わなかったわ」
ローラ王妃が銀翼の参加に喜んで
「ミランド、銀翼にも依頼を出しておいてくれ
文句はないだろう?」
ああ、と国王ミランドはヴィクトリアに返事をし
そのような夜の内に夜明けの旅人と銀翼の
両メンバーが集まったそれに伴い
アークが寂しさで癇癪を起こされても困るという
理由でマリアを連れてきていた
「ここまで大所帯になるとなんだか
お泊まり会みたいでいいわね」
と呑気なマリアにライコが頭をポンポンと軽く叩き
「そんな良いものじゃ無いだろう
なぁ小僧今回の件どう見る?」
うーん、とユージーンが思考を巡らせ
「メイベルちゃんが調べた通りなら
相手はマール・ベル、迅雷の二つ名を持った
元Sランク冒険者だ僕達も気付かないほど
隠密に長けている生誕祭で気づいたのは
ブレイク君とノワちゃんだけだろう?
念の為にノワちゃんは呼んでおいた方が
いいんじゃないかな」
それなら私が行きます、とグレイシアが
魔王領に向かった
「いつ襲ってくるかわからないから
僕は付きっきりでティラ王女の側に付いてます
皆さんは交代で仮眠など休憩しながら
見張りをお願いします」




