第14話
人と精霊が
どれだけ仲良くなろうが
人の寿命など100年前後
精霊の感覚では一瞬の出来事で
その一瞬は強烈なもので
楽しく、恋しく、哀しく
とても大事なモノ
「だから僕は君と出逢ったよ
彼と同じ事だけど僕は...」
彼の言葉とブレイクの言葉が重なる
「貴女と」
「スイレンと」
「「家族になりたいな」」
スイレンにはブレイクの後ろに彼の幻影が見えた
ブレイクと彼は似ても似つかないが
瞳は似ていたかもしれないとスイレンは思う
そしてブレイクはこう続ける
「それに僕を独りにしたくないから
契約したんでしょ?独りは寂しいもんね
少しだけ経験したけど辛かったよ」
スイレンは魔法を解いた
ブレイク達の会話を聞いていたヴィクトリアは
スイレンとブレイクの頭をクシャクシャに撫で
私は200年生きてみせる!と訳の分からない事を
言い始め、コレットは涙ぐんで
ユージーンは皆を暖かい目で見守っていた
「3人とも悪かったわね
御主人様の事が心配で
私なりにどうにかしようと思って」
スイレンがヴィクトリア達に謝り
皆んなで朝食をとり
一行は改めて山に入った
山に入るブレイク達を監視する人影が2つあった
少し進むとそこは妖精の園と呼ばれる
樹海が広がる、妖精は精霊の下位互換という
人間の中でそういう認識だが
人間やモンスターより強く
精霊と違う点は群れを作り
集団で生活している事
妖精にも種類があり
小妖精
中妖精
大妖精
と他にも細かく種類があり
自然と共に暮らしている
ブレイク達から見える距離にいる大妖精は
こちらに興味が無いようで此方を見るなり
樹海の奥へと消えていった
幾らか進んだところで休憩をしようと
周りを警戒し鞄の中から
魔除けのお香を取り出そうとする
コレットをよそに
スイレンが索敵魔法を使用して確認し
特に警戒するようなモンスターはいないと
わかった!とヴィクトリアが相変わらず
ブレイクを抱き、戯れて
ブレイクは、少しと困った顔をし
ユージーンがその魔法、私にも使えるかい?
とスイレンに索敵魔法を教わる
コレットがヴィクトリアからブレイクを
引っ剥がしスイレンに預けて
コレットのお説教タイムが始まった
水分補給をしながら
スイレンとユージーンの会話を聞き
ブレイクも索敵魔法を使う
「魔力を広げる感じで
なんて言えばいいのかしら
身体の神経が飛び出る...感覚なのよね」
独特の表現にユージーンは
ヒェッと声を漏らし
そういう感じかぁ、とブレイクが納得した様子で
魔力を広げていく、一気に魔力が広がり始め
土や草、木の感触すら感じたブレイクだったが
その異変に気づく




