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第133話

あれから3年後


「坊ちゃま、奥様が広間でお待ちです」


うん、今行くよ


ブレイクは11歳になっていた


邪神の襲撃まであと2年


ガチャ


広間の扉が開きブレイクは中へと入る


「主!おはよう!

スゥは依頼を受けに行きたい!」


2年前スゥがいきなり帰って来た


ギデンの提案でブレイク達の鍛錬に混ざった方が


スゥは強くなると思ってのことらしい


「おはようブレイク

ちょっと寝癖ついてるわこっち来て」


ブレイクの寝癖をメイベルに直してもらい


ヴィクトリアの所へ向かう


「おはようございます

母さんが呼んでたらしいですけど

今日って何かありましたっけ?」


ヴィクトリアが本を読んでいたが


視線をブレイクに向ける


「あぁ、今日はティラ王女の生誕祭で

息子ブレイク達も招待されている

私とメイベルと一緒に行くぞ」


わかりました、とブレイクは


あまり乗り気では無かった


理由はティラ王女の事である


彼女はブレイクに2年半前に一目惚れして


それからと言うものあれこれ理由を付けて


ブレイクを呼び出している


そんなティラ王女の生誕祭で


ブレイクに何も要求してこない訳がなく


「何言われるんだろう?」


ブレイクは途方に暮れていた


生誕祭は昼から夜まで続き


城下町でも祭りが開かれており


ブレイクは朝のうちにギルドに顔を出して


夜明けの旅人のメンバーに


今日は休日になった事を伝えて


急いで支度を整えた




馬車がヴィクトリア邸の前に着き


憂鬱なブレイクとは裏腹にヴィクトリアは


ティラ王女を気に入っており


メイベルもティラ王女とは仲が良く


ブレイクが荷物持ちで買い物に行くのも珍しくない


「もぅ、そんなむくれたって

仕方ないじゃないブレイク行くわよ」


はーいと気の抜けた返事をして


ブレイクはメイベルに付いて行き馬車に乗る


馬車は真っ直ぐ王城へ向かう


王城に着くとそこにいたのは


「お!ブレイクにメイベル、ヴィクトリアさん」


アーク達レムロン一家だった


「おはようブレイク君

はは、何だかもう疲れてないかい?」


ブレイクが向けられているティラ王女の求愛は


色男のユージーンにもわかる悩みだった


「ブレイクはあれだなもう誰かと

婚約した方が良さそうだよな」


とその一言にユージーンがアークの口を塞ぐ


「アークお前それを言ってはいけない

他の貴族もいるんだぞ!

シルヴァ家に関係を持ちたい

貴族は山ほどあるんだ」


お...おう、と軽はずみな言動にアークは反省し


「でもその方がいいのかなぁ

ティラ王女...悪い人では無いんだけど

圧というか勢いが凄くて」


ブレイクは結婚相手かぁと考え


(誰と一緒にいたいかだよなぁ

ティラ王女は疲れちゃうし

パーティメンバーだと気を使うしなぁ

....あ!)


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