第131話
「はあ?何を言っているんだ
グレイシアから降りて来たと思ったら
変な事を言うガキだ
ん?そっちは大精霊か
俺を殺す為に誰かから借りたのか?」
目の前で起こった光景が
火龍には信じられないモノだった
氷火の結晶を放ちそれを避けず
受け止めようとした腕が無くなった
ありえない、絶対に
「貴方になんの恨みもないけど...失礼します!」
2発3発と連続で氷火の結晶を
繰り出し火龍は力尽きた
ブレイクは頭部だけを残して
氷火の結晶で全て削って牙や角を持ち帰る
帰る前にバハムートが寄る所があると言い
ブレイク達もそれに付いて行く事にし
その場を後にした
「今の見たか!?」
ガバ帝国の騎士団が偵察に来ていた
「あの子供はなんなんだ!?
火龍をあっさりと殺してしまったぞ!?」
「それもそうだがバハムートがまだ生きていた
それも報告しなくては」
「隣の龍は氷龍王グレイシアじゃないのか!?」
バハムートの懸念は当たっており
ガバ帝国はバハムートの根城に
金銀財宝が眠っていると踏んで
懲りずに進軍して来たのだったが
今の光景を目の当たりにして撤退を余儀なくされる
ここは?とノワが疑問をバハムートにぶつける
「俺の寝床だ、ここを焼き払う」
バハムートの咆哮で辺り一体を焼き払い
人間が近付けぬよう封印魔法で後始末をつけ
バハムートとグレイシアは
ノワとブレイクを乗せルア王国に向かった
ヴィクトリアは国王ミランドに呼び出され
事の顛末を話し出した
「....と、まあバハムートも味方になった事だ
あと脅威は邪神くらいだろう」
そこに40代くらいの男性
近衛騎士団団長レインが話に割り込む
「相変わらずヴィクトリアの話は
突拍子もない話ばかりだ
でもヴィクトリアが嘘を吐くとは思えんしな」
「何だレイン団長そろそろ世代交代か?」
バカ言えあと30年は現役だぞ、と
レインは言うがあながち本当に30年は
現役なのではないかと思うくらい
筋骨隆々で豪快な人柄で彼を慕う者も多い
「そうかバハムートが味方になったのは吉報だ
ヴィクトリアよ、して当のバハムートの
契約者ノワとブレイクは今は?」
と、ミランドが言ったところで
バサッ!バサッ!、と
王城の広間に大型の龍が二頭現れ
城内はパニックになったが
龍神バハムートと龍王グレイシアだとわかると
城内も落ち着きを取り戻した
「母さん!
ただいま戻りました!」
ブレイクがグレイシアから降りて
ヴィクトリアの所へ走って来たのが
嬉しかったのかヴィクトリアは
反射的にブレイクを抱っこしており
「あの...母さん?」
あぁ、とブレイクを下ろして
バハムートとグレイシアも人の姿となり
ミランドの所へ案内された




