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第13話

ブレイクとスイレンの2人だけの


空間に閉じ込められブレイクは


スイレンと向かい合う


スイレンの人を物みたいに考える


考えは道徳的とは言えない


が、スイレンは怪我の事


奴隷だった事


ヴィクトリア達と出逢うまでの事を聞き


今までのことにスイレンは


ブレイクが怒らない事に苛立っていた


まるで自分を勘定に入れていない様なその姿に


過去に出逢ったとある少年を重ねる


確かにヴィクトリア達と出逢ってからは


良かったかもしれないが


母との死別や


村人に見放され門を閉められた事


モンスターに襲われて


仕方ないと内心諦めていた事


ブレイクにもっと自分を大切にしてほしかった


そんな中、ブレイクが口を開く


「代わりに怒ってくれてるんだね

でもね、僕は僕の事をよくしてくれる

あの3人が好きなんだ

スイレンが思う彼みたいに

無理はしてないよ、ありがとう」


それでも!と言うスイレンの頬に涙が伝う


魔力が繋がると言う事は


スイレンもブレイクも考えが筒抜けで


ブレイクの3人と共にいたいという


感情がダイレクトに流れてくるし


ブレイクを大事に思うスレインの


気持ちもダイレクトに流れていく


(あの3人は確かにいい人なのかもしれない

でも、それ以外は分からないじゃない!

それに後100年も経てば人間は死ぬ

そうなった時に1人になる)


「うん、そうかもしれない」


スイレンの叫びをブレイクはしっかりと受け止める


「それでもいいんだ

人は死んでしまうもの

だから生きている間は一生懸命

生きていく思い出を作ったり

物を残したり、家族になったり」


(でも、それは代わりであって

失うのは変わらない

私もそうだった...彼だって!)


スイレンの記憶が流れ込んで来る


それは精霊と、とある少年との記憶


少年は当時不吉と呼ばれた黒髪だった


そんな少年は家族を村人に殺され


村人から石を投げられ


お前は生きていてはいけないんだ!と


そんな生活の中


両親が読んでくれた


精霊と魔法使いの物語に憧れ


村を飛び出し彼女に出逢った


その少年は彼女と友達になりたくて


彼女と色んな話をして過ごし


少年はいつしか青年になった


近くの街で働きながら


休みには此処にきていた


そして青年は結婚をし子供を見せにきた


精霊は子供が子供を産んだと言い


まるで孫の様に可愛がった


そして最後には老人になった


「お前の願いはなんだ?

最後にそれくらい聞いてやる」


彼女の問いに彼は


「そーだなぁ、嫁と子供達が

元気でいられる様に見守ってほしい」


チッ、と彼女は自身の事を願わない彼に呆れながら


「お前の願いを聞いてるんだがなぁ」


それでも彼は


「俺は幸せ者だよ

嫁や子供達がいて貴女にも世話になった

ただ心配なのは貴女だよ」


「余計なお世話だ」


そして彼は最後にこう言った


「そうだ!俺の願い決まったよ

もし生まれ変われたら...」

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