第126話
「こうなるとはな...」
邪神は事態の全貌を観察しながら呟いた
邪神の考えではバハムートと
ブレイクを戦わせる事でどちらかに
甚大な被害を出そうと考えていたが
まさかバハムートがノワの召喚獣になるとは
思いもよらない出来事だった
「まぁ、まだ策はある」
邪神はニヤリと笑った
「じゃあ私は先に帰るね
何の説明もなく出てきちゃったから
それにブレイクの要件も
ヴィクトリアさんに伝えてくる」
と、ノワがバハムートに乗り
ヴィクトリア邸へと向かった
ブレイク1人で4000人あまりをまとめるのは
難しい事でヴィクトリアを頼った
「一旦、ルア王国のヴィクトリア公爵に
連絡をとるという事はわかったが
私達は過去の人間だ
今に生きていけるのだろうか?
しかも4000人の奴隷だろう?」
アリアとガルーが他の奴隷達をまとめ
その場に待機させていた
「母さんならどうにかしてくれると思います
奴隷かどうかは僕には関係ないです
今を生きるのは簡単な事じゃないですけど
でもやっぱり生きるしかないんだと思います」
ブレイクの言葉に意義を唱える者はいなかった
「それにバハムートのおかげか
それともバハムートのせいなのか
奴隷紋も無くなってるから
もう奴隷じゃない」
ブレイクの言葉の意味としては
バハムートへの生贄の為に
奴隷紋は消してからバハムートの前に
元奴隷達は放り出され
それを誰1人逃さずバハムートは
呑み込んだ事を物語っている
バハムートの封印魔法は
本来のバハムートの魔力で
召喚士が魔力で包めていたなら
また違った未来もあり得ただろう
「御主人様
この人数の食事をまずは用意しないと
ヴィクトリアが来る前に皆、飢え死ぬわ」
そうか、とブレイクは4000人に向けて
狩りが出来る者は居るか聞き
20名ほど狩りが出来る人物が集まった
「僕達も補助はしますが
各々で獲物を獲れるなら獲って来てください」
予備の弓や水魔法で作り時間魔法で固めた
弓矢や短剣を貸して獲物を探しに行く事になった
「坊や何人か夜明けの旅人のメンバーは
数人残した方がいいわ
ヴィクトリア達が来たら混乱するから」
カルラの言葉に誰を残すか迷うブレイクだったが
「私が残るわ母上が来たら
状況説明すればいいのよね?」
メイベルがクリスと残り後は
食料を探しに狩りへと出かけた
「主よ
私が居なくなったガバ帝国は
私の根城に財宝があると踏んで
進軍してきて光の勇者達と
鉢合わせる可能性があるぞ」
それもあるがバハムートの根城の近くには
鉱山など素材の宝庫になっており
ガバ帝国はバハムートのせいで手を出せずにいた
が、今回の一件が知れ渡ればあっという間に
部隊を編成して進軍してくるだろう
「えぇ!?バハムート...どうしよう」
「急いでヴィクトリア公爵に話をして
戻れば間に合うかもしれん」
じゃあ急がなきゃ!とノワの指示で
バハムートの飛行速度は加速していった




