第125話
「ありがとう、みんな」
4体の魔力を受け取りノワはバハムートに向き直る
「本当に逝ってしまうとはな」
バハムートはどこか悲しそうな表情だった
ノワの魔力がバハムートを包む
「龍神バハムート!
私と契約して力になって!」
(ギデンの復讐心を煽り殺してもらう
そんな可能性を今、超えて
全てを背負う覚悟が試されるか...)
「いいだろう
我、龍神バハムートは主の力となろう」
契約が成立し
バハムートは今まで勝手に消費していた
亜空間の封印の魔力を完全に支配出来ていた
「主よ
付いてきて貰えるか?」
うん、とノワは頷きバハムートの背中へ乗り
ブレイク達の所へ向かった
ブレイク達が野営の準備をし始めた頃
ギデンはスゥといつものように
訓練に励んでいた
「ボスはやっぱり強い!
スゥもすぐ追いつく!」
あぁ、そうだなとギデンはスゥの成長を
楽しみにしていた、そこへ
バサッ!バサッ!
と羽ばたく音と共に大きな魔力が近付く
「まさか!?」
ギデンがバハムートが来る事を察知し
ブレイク達に告げる
「ヤツが戻ってきた!
全員散り散りに逃げろ!
今度は殺されるぞ!」
そんな緊張状態が周りに伝染していき
皆逃げる用意をしていたが
「おーい!
みんなー!大丈夫だよー」
ノワの声にブレイク達は拍子抜けし
ブレイク達の所にノワとバハムートが降りてきた
そしてバハムートが一言目に発したのは
「ギデン、すまなかった」
謝罪だった
「何を今更言っている!
お前は俺の親を
これまでの数々の人を殺してきた!」
バハムートは口を大きく開け
封印魔法を解除した
一斉に人々が出てくる
「ここは?」
「俺は...死んだんじゃ?」
「私...生きてる!」
と4000と2人がその場に現れた
「なっ!?」
ギデンがバハムートを見る
「今まで人々を封印魔法で隠してきた
お前に殺されれば封印も解けて
メソポリアの誇りも取り戻せると
考えていたんだがそうもいかなくなった
闇の巫女ノワと契約が出来てしまった」
「ギデンか?」
ギデンの後ろに2人の影が迫る
アリアとガルーだった
「でっかくなったなぁ」
「母さん、父さん...」
2人は大きくなった我が子を抱き寄せ
家族の再会を喜んだ
「ギデン
改めてすまなかった
許してもらう気はないが
お前に殺されるわけにいかなくなった」
ギデンは今までの事を考え直し
バハムートに言葉を返す
「俺はお前が許せん
だがそれも筋違いだった
これまでの事がチャラになるわけではないが
これからを見て前に進む事にする」
それでいい、とバハムートが頷き
和解という形でこの因縁は収束していった




