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第1話

ガダガダ...ガダガダ...


奴隷商人の馬車が整備されてない道を通って


ガバ帝国に向かう


馬車に乗る奴隷達は


皆、死んだ様な目をして


頭を抱える者


奇声を上げる者や涙が枯れてしまった者など


色々だったがその中に1人だけ


笑うでも悲しむでもない、さも自分が


奴隷である事がわかっていないような


白い髪で赤眼の少年がいた、少年は


罪を犯して奴隷になった訳ではなく


奴隷の子供だった


奴隷に子供ができた場合は


10才になるまで奴隷と同じ生活をさせ


買い手が現れなければ


孤児院に引き取られる予定だった


「よし、止まれ

今日はここに泊まるお前らは

奴隷共に飯をやっとけ」


奴隷商人が部下に指示を出して


宿に泊まる手続きを始める


奴隷達は馬車から出る


ここで逃げる者は誰もいない


なぜなら首輪のような奴隷紋がある為


奴隷紋の所為で


逃げても契約者である商人に殺される


奴隷紋が発動するとそのまま首が胴体と


離れ離れになる為


奴隷達を縛るのは


その恐怖心と全てを諦めるしかない絶望感だった


「カルラ行こうご飯だって」


少年がカルラと呼ぶ30代前半の女性は


左足の腱を切られまともに歩く事が出来ない


「私の事ははいいから

坊やだけでも貰いに行きな」


それでも少年はカルラに肩を貸し


カルラも少し複雑な顔をして笑う


2人で列に並びパンと水を貰った


近くの木の根っこに腰掛け食事をする


「あと2年だね、坊やが自由になるまで

...早いもんだ」


パンを齧りながら


そう呟くと


「カルラはどうする?」


「私は買い手が付かないから

このまま処分されるんじゃないかい?」


処分?とはなんだろうと少年は不思議な顔をした


そんな少年の髪をクシャクシャに撫でながら


「気にしなくていいんだよ

まあ、難しい話だね

私は坊やの成長が楽しみだよ

赤ん坊の頃から見てきたからね」


少年は褒められたのが嬉しかった


でもカルラといつか離れ離れになる


そんな事を何処か感じ取っていた


「坊や、これも食べな」


カルラがパンを半分くれた


いつもカルラは半分、少年にあげてた


「いつも貰ってばっかりだ」


また髪をクシャクシャとされ


「いいんだよ

坊は8才にしては小さいからね

食べて大きくなるんだよ」


少年はカルラを母親代わりに思っていた






宿では奴隷商人達が何やら話をしている


「出たのか...あんまり最近は見かけなかったが

心配だが進むしかないから、仕方がないな」


近くで大型のモンスターが出たという噂を


耳にし警戒する商人達だった


その日は何事もなく奴隷達も


商人達も眠りについた


そして夜が明ける

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