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ラブスレイヤー  作者: Raito11
第六章 君のいない世界
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第49話 中編 犯人の正体 ①

「先生と委員長のことを校長に知らせたのは、私だった。だって、あなたを手伝ったんでしょう。」

「何!?」

「催眠アプリをクソオタクにあげたのも、私だった。」

「なん…何で!?何でそんなことを......!?」

「本気に聞いてるの?簡単だよ。復讐のためだった。あなたのせいで求めたものを失われたから、苦しんで欲しかった。」

「何言ってるの?何もしなかっ......た。」

「やっと分かった?」

「まさか…!!?」

「そうよ。京介があの子と付き合ってるのはあなたのせい!邪魔しなければ、こんなことにはならなかった。向日葵があなたに惚れてるってわざと言ったのに、阻止し続けた!」


冷静さを失った。

積もった苛立ちと無力感のすべてが一気に爆発したのだ


「愛子はどこだ!?」

「…」


答える代わりに彼女は満足げな笑顔を浮かべていた。


「愛子に何したんだ!? 」

「安心して。やりたかったけど彼女に何もしなかった。でもこの子がいなくなってとーても嬉しい。」


僕の表情は怒りに歪んでいて、転校生の襟首をつかんで下駄箱に叩きつけた。

殴るつもりだったが、拳が彼女の鼻に当たる寸前に誰かが私の前腕を掴んだ。

誰が邪魔したのかの正体を確認するために振り返った。


悲しそうな表情を浮かべていた桐乃だった。

同情でも、僕の行動に対する失望ではなかった。

彼女は僕がそんなことをするほど苦しんでいるのを見て、心を痛めているようだった。


桐乃と向日葵は、時間が経つにつれて僕が壊れていくのを無力に見た。

状況を説明しても、彼女たちは理解できないと思う。

愛子の覚えていなかった。


「真一くん…もういい。何があったのかは知らないけど、何も変わりはしない。ただ状況を悪化させるだけ。」


のろのろと転校生を離した。

桐乃がまだつかんでいた腕の拳が、唇と同じようにわずかに震え始めた。

涙が溢れ始めた目を閉じました。


「わかってる…よくわかってる。何も変わらない。でも…気分は良くなる。」


それが非論理的で、彼女を戻せないことは誰よりも分かっていた。

心の奥底では、僕の憎しみが本当は誰に向けられているのも分かっていた。


それは、他でもない僕自身だった。


こんな状況になったのは、無力な僕のせいだった。

もし僕がもっと有能だったなら、愛子がようやく手にした自由を奪うことはなかった。

そして愛子に伝えるべきだったのは…

…「愛してる」。


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