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ラブスレイヤー  作者: Raito11
第六章 君のいない世界
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第46話 前編 絶望①

「へっ!?」

「愛子って誰?」

「何言ってるの母さん。愛子は愛子だろう。」

「学校のお知り合い?」


やけにいやな予感がしたので椅子から勢いよく立ち上がった。


「どうしたのいきなり?」


急いで階段へと駆け寄って、一気に登ったせいで転んでした。

肘から少し血がにじんでいたのを気づかなく、廊下の奥の部屋へと突進して、ドアを開け放った。


恐れていたことが現実となった。


愛子の部屋だったはずなのに、元の状態に戻っていた。

ベッドはもうなく、代わりに古びた埃だらけの段ボール箱がいくつも積み重なっているだけだった。


呼吸がうまくできずに、氷のように冷たい水が血管を流れているような感覚に襲われた。


有り得ない!!愛子は一体どこに行ったんだ?


階段を駆け上がったときと同じ速さで駆け下り、息をつく間もなく靴を履いて、自転車に飛び乗り学校へ急いだ。

普段は歩いて通っていたが、今は一瞬たりとも無駄にできなかった。


学校に着くと、自転車をその場に置き去りにした。

息を切らし額に汗をにじませながら教室へと疾走した。


教室中の視線が一斉に僕に向けられたが、全く気に留めなかった。

左右へと何度も見回っても、愛子の姿がどこにも見えなかった。


「何があったの?」と、心配そうに桐乃が尋ねた。


だが、反応しなかった。

彼女が僕に話したことさえも気付かなかったから。

愛子を必死に探し続けていた。

桐乃は僕に近寄って、左手を僕の肩に置きながら、もう一度話しかけたので、やっと桐乃の存在に気づいた。

それであちこちを見回すのをやめて、彼女の両肩を力強くつかんで、目を見つめた。

僕の行動のせいで桐乃は驚いて、一歩後ずさりして小さな悲鳴を上げて、目を大きく見開いた。


「桐乃、愛子がどこにいるか知ってるのか!?」と、一気に質問した。

「えっ…真一くん…愛子って…誰?」


その言葉を聞いて、まだ握っていた肩の力をそっと緩めた。

まるで全ての力が抜けてしまったかのようだった。


ありえない! どうして誰も彼女のことを覚えていないんだ!?

まるで存在そのものが完全に消されてしまったかのようだった。


愛子、一体どこに行ったんだ?


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