第23話 一難去ってまた一難の逆襲 ②
「なるほどね。清楚華憐な女の子が好きだからキリちゃんとは付き合いたくなかったんだ。」
少し前まで愛子が座っていた席に向日葵が座っていた。
愛子は…僕の隣にいた。
「清楚華憐な女の子は別に僕の好みではない。しかも外見で判断してはいけない。眼鏡をかけて三つ編みとかおさげ髪にしてるからって、成績優秀な子ってわけじゃない。ただの漫画のベタだ。」
目の前に座っているハイパーな向日葵に説教した。
「そして愛子この眼鏡をはずして。別に必要はない。」
そう言いながら、僕にくっついてきたストーカーの眼鏡を取ろうとした。
すると彼女は僕の袖を引っ張った。
「今度は何?」
「ダーリン、ケーキちょうだい。」
彼女は甘い目で僕を誘惑するように頼んだ。
「ダメ。」
「お願い、すっごく美味しそう…あんん!」
そう言いながら、目を閉じて口を開けた。
ラブコメのベタだな、これ。
断っても無駄だと十分わかっていたので、僕は彼女の要求に従った。
「付き合わないって噓でしょう!この子がダーリンって呼んでるし!」
僕の行動とそのやり取りを見て、向日葵がそう叫んだ。
愛子はクスクスと笑って状況を楽しんでいた。
すべてが彼女の思い通りに進んでいた。
「ねぇ、僕のことバカにしてる?」
「ちょっとだけ。」




