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ラブスレイヤー  作者: Raito11
第一章 やはり、ラブコメの幼馴染は面倒くさい
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第1話 前編 案の定、転校生がいた。①

「ラブコメは現実的ではないのもう一つの証拠だ。」


 窓際の席に座りながら、そう考えた。

 元の世界で座っていた席よりも、教室全体がよく見えた。


 目覚めた時、自室の机に置かれていたノートに「自分の席」だと示されたのは、この席だった。

 ノートにはこの世界で問題なく過ごすための必要な情報が書かれていた。

 時間割や宿題、そしてクラスの席が書かれていた。


 そういえば何故異世界とタイムリープの主人公は情報がなくても全然困らないんだろう?


 もらった情報は不十分だと思われるかもしれないけど、必要な分は揃っている。

 元の世界と違うのは、制服と席、そして数人の生徒たちだけだった。


 この生徒たちは多分ラブコメキャラだと思った。

 鮮やかな青や紫など、どう見ても自然とは思えない髪色の生徒がいた。


 要するに、平穏に過ごすためには関わらない方がいい人たちだった。


 ラブコメキャラの一人は右側の席に座ってスマホをいじっていた女子。


 でも、ラブコメキャラとしては割と平凡に見えた。


 腰まで届く長いストレートの髪をブロンドに染めて、メイクもしっかりしていた少女だった。


 一目でただのギャルだと分かった。


 目立つのは首にある黒いチョーカー、アメシストのような紫色のネイルや、メイクのセンスが他の女の子よりも洗練されているところだった。

 メイクが多すぎるって言ってるわけではなくて、上手に塗られていて、練習が必要だったんだろうなって感じた。

 特にアイライナーが長いまつげを際立たせていて、その目はまるで猫のように鋭かった。


 それでも、このキャラによく似合っている。


 きっとジロジロ見すぎたせいで、彼女はスマホから顔を上げて、睨みつけるような視線を僕に向けた。


 まるで小さなウサギが、腹を空かせた虎に出くわしたかのような気がした。


「なんか要?」


 ギャルは苛立ちを込めた鋭い語気で問いかけてきたので、思わず目を見開いた。


「別に。」と、嬉しそうに答えた。

「キっモイ!」


 確かに罵倒された後で微笑んだら普通はドMだと思われるけど、僕の場合には微笑を浮かべる理由が別だった。


 ラブコメキャラがみんなこんな感じなら、心配することなんてない。

 誰も僕に近寄ってこなくて、このまま平穏な日常を続けられる。


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