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ラブスレイヤー  作者: Raito11
第二章 流石にラブコメしか読んでいたら、計画がうまくいかないのは当たり前だ。
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第10話 中編 デートの準備と世話が焼ける向日葵ちゃん ①

駅の出口の自転車置き場で自転車をロックしていると、周りの歩行者や車の絶え間ない騒音が耳に入ってきた。

この人ごみと行き交う人々でめまいがしそうで息苦しい。


早く静かな場所を見つけて座らないと。

ちょうどバス停のそばにベンチがあった。


もし愛子がここにいたら、「これが引きこもりってやつだから」とか言われるだろう。

確かに家でのんびりして本を読みたかったけど、今は極めて重要な任務を遂行しなければならない。


「お待たせ、真一くん!どうしてきょうくんとのデートの前に会いたかったのか分からない。それに、なんであんなに早く会いたがったの?」


向日葵の声を聞こえて、彼女の方へ振り向いた。


心配していた通りだったのだから、この戦略的なミーティングを予定しておいて正解の判断だった。


彼女を見た瞬間、思わず息を止めた。

向日葵は超美人で、素敵な服を着ているから息をのんだと思われるかもしらない。


だが、真実は全く違った。


オーバーオールに身を包んで、両手首にこれでもかというほどのブレスレット、さらに首には大量のネックレスをぶら下げていたのだ。

メイクはひどかったとしか言いようがない。

まるで顔面から絵の具パレットにダイブしたような有様だった。

流行の知識はほぼゼロだけど、僕でも何かがおかしいことはわかった。


いや、最新のファッションなのかもしれない。そうに違いない。でないと、こいつは本当にどうしようもないやつだな。


残念だけど、通りかかる人たちは、例外なくみんな目を見開いて振り返った。。

まるで動物園で珍しい種類と同じ目で向日葵をガン見していた。


どうしてこんな大惨事になったんだ!?

愛子がこの件に関係ないことを願った。


僕は眉をひそめながら目を閉じてこめかみをマッサージした。

「大丈夫、真一くん?頭痛いの?」と、クラウンのような格好の向日葵が心配そうに尋ねた。

「まだ痛くないけど、もうすぐ頭痛ができる気がする。」

「どうして?何かあったの?」


ため息をついた。


「本当にそんなこと聞くのか?自分の格好見たか?」


首をかしげて向日葵はこちらを見ていた。


君は可愛いと思うかもしれないけど僕には効かない。

特に今、とんでもなく滑稽にしか見えない。


「私の服装のどこがダメなの?」


今度は大きなため息をこぼした。


もういい、こいつは救いようがない。

この程度、 こいつはもうピエロではなくサーカス全体だ。


「こうなるって知った…」


そう呟きながら、ジーンズのポケットに手を突っ込み、スマホを探った。

向日葵はそう見ると、まるで金魚のように口をぽかんと開けて、言葉が出なかった。


電話の相手が出るのを待っていると、向日葵は我に返った。

「しん…真一くん…だ…誰を電話かけるの?」


奇跡を見たみたいに言わないでくれ。


相手に連絡しなければ、向日葵のデートは悲惨になる。

向日葵の質問に答える代わりに電話に出た相手に挨拶した。


「桐乃、暇か? 」

「へえ!なんできりちゃんに…」

「少し静かにしてくれ、電話中だから。」


そう言うと、向日葵はすぐにふくれっ面になった。

まあ、その方が電話はしやすい。


率直にいうと、周りの騒音だけでも集中するのが大変なのに、こいつまで騒ぎ出したら手に負えない。

これはお前のためにやってるんだから、少しは協力してくれよな。


「…ああ、もう完全に災害だ…。今は駅近くのバス停にいるから、すぐ来てくれ。

…もう向かってくる? 助かる。 君もこうなるって分かってたのか?…なるほど。じゃあ、後でな。」


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