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ラブスレイヤー  作者: Raito11
第二章 流石にラブコメしか読んでいたら、計画がうまくいかないのは当たり前だ。
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第9話 前編 マジで回りくどい説明だった ③

「疲れた!死にたいほど疲れた!」

顔から枕に倒れ込んだ。


今日は紛れもなく、僕の人生で一番長くて疲れる一日だった。


頭の中がドロドロになった気がした。

しかも、手足が鉛のように重くて、中にセメントを流し込まれたみたいだった。


どんどん、心地よくて安心感のあるベッドに沈み込んでいった。

しかし、その安らぎは長く続かなかった。


スマホが震え始めた。


腕を伸ばすだけで、山を動かすほどの力が要る気がした。

こんなに早く彼女から電話がかかってくるとは思わなかった。


「もしもし…」


頭を半分枕にうずめたまま、かすれた声で相手にゆっくり挨拶した。


「ヤッホー!今日はどうだった ダーリン?」

「愛子...もう少しゆっくり話してくれ......声がデカすぎ…そして今日は大変だった。」


そう言いながら、ナマケモノのようなゆっくりさでスマホを耳から離れた。

率直に言うと、耳からスマホを離れても彼女のせいで鼓膜がやられたことには変わりない。


「知ってるよ。一日に何度も死にかけるなんて大変だよね。桐乃ちゃんは本当にすごい。彼女のことどう思う?」

「知ってるならなんで聞くのかよ!?」


僕の脳は愛子が言ったことをようやく処理したとたん目を見開いて体を起こした。

一瞬で疲れが消えた。

まるで体が危険を察知して、サバイバルモードに入ったかのようだった。


「ちょ…ちょっと待って!どうしてなにがあったのかを知っている!?」

「この世界に送ったのは私だから、外から様子を見ていたんだ。すごく面白かったよ!正直、化学の授業のグループに少し関わったけど、それ以外はダーリンが期待以上にやってくれた。何かするのにもっと時間がかかると思ってたんだ。」

「全てはお前のせいか!?」

「いやいや、化学の授業のグループだけ。」

「もしあれをやってなかったら、向日葵さんの状況は違っていたかもしれない…」

「ちょっと手を貸しただけだよ。じゃないと何も起きなかっただろうし。でも、ダーリンが他の誰かを気にかけてるのを見るのは意外だな。」

「そのせいでこの子がどんな状態になってしまったか見たか!?」


僕のせいで事態がさらに悪くなったと気づいて、胃がきゅっと締まった。

直接に僕のせいではないが、この馬鹿女神があんなことをしたのは結局僕のせいなんだ。


罪悪感に押しつぶされそうになっていると、僕の全ての問題の根源は、からかうような口調でこう聞いてきた。


「とにかく桐乃ちゃんと連絡先を交換しようって提案するなんて、すごく驚いたよ。彼女のことどう思ってるの?もしかして口説こうとしてるの?」


ああっ!またこのデジャヴ。


「向日葵さんと同じことを言ったな。二人ともそっくりだ。いいコンビになれそう。」と、苦笑しながら言った。

「ねえ、桐乃ちゃんのことどう思うの?」

電話の向こうで、目がワクワクでキラキラしているのをはっきり想像できた。


ったく、あいつがいなかったら平穏に過ごせる。


「そんなわけないだろ!!」

「でも、この子は結構かわいいでしょう。じゃ、ダーリンのタイプじゃないってこと?」

「それは全く別の話だよ。友達を作るためにこの世界に来たわけない。」

「ほんと?ダーリン面白くない!」


愛子の声には失望がにじんでいた。

それでも、彼女はすぐに元気全開で言い返してきた。


「彼女がタイプじゃないって否定しなかったから、近い将来、何か展開がある可能性もあるってこと。楽しみにしてるよ。」

「愛子!!」

「もっと驚いたのは彼女が連絡先を教えることを承諾したってこと。」と、興味津々な口調で言った。

「桐乃ちゃんはダーリンのことが好きかも。さあ、行け!チャンスをつかめ!」

「それは違う。」

「そうじゃなきゃなんで教えたんだ?」

「ちゃんと連絡先を頼まれた理由が理解したから。」

「じゃあ、なんで頼まれたの?」

「残念がら、この世界の外から僕を見続けたら、それが間もなくわかる。」


絶対想像通りになるって分かっていて、絶望的な気持ちでそう言った。


「教えてよ!お願い、お願い!」


まるで子どもが駄々をこねてるみたいな反応だった。


「そのまま快適に座って、僕を見て。」

「ふん、つまんない!」


今度は拗ねている。


「それでそれはどういう意味ダーリン?文句があるの?」

「ただ、手を汚さずに実験のためにモルモットを観察してるみたいなものさ。」

「じゃあ、私がそこにいたほうがいいかな?」

「いいえ。」

「ダーリンは面白くない…」


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