変じゃないカレーも作れるよ
実家に住んでいた頃、カレールゥを作るのにはまった時期がある。市販のカレールゥには程遠く、結局諦めたのだが、あの経験のおかげで現在がある。
まだ市販のカレールゥがなかった頃にルぅから作るのがおいしくなかったからカレーは嫌いと言っていたのに(消費を)付き合ってくれた母には感謝である。
真ん中の黒い塊はでかいしめじの頭と思われる。大きなしめじは割いていたはずなのに。
具材はオーソドックスに豚薄切り肉、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、しめじ。
具材を切って炒めて煮始めたら、ルゥの準備を始める。
オリーブ油と薄力粉を重さで同量フライパンに入れて弱火でよく炒める。ブラウンルゥは茶色く色づくまで焦がさないように炒めるのだけれど、ぶっちゃけ自分がそれをやると毎回おいしくない。たぶん焦げているのだろう。だからホワイトルゥよりも炒めた程度の、色づき始めるかどうかというところで切り上げるようになった。
ここにカレー粉、塩気持ち多めとコンソメ、あれば追加のスパイス類を少し加えて軽く炒めておく。
真面目に作るなら、具材を煮ているスープを少しずつとってフライパンに入れ、弱火にかけながらダマにならないよう混ぜていく。ホワイトソースを作るときの要領で。それを少しずつ鍋に加えていく。
横着者だから直接鍋に入れるけどね。小麦粉に火は通ってるんだから、溶けりゃいいんだよ、溶けりゃ。
と、いい加減なことをやってもこの程度にはなる。
バターと小麦粉を炒めて作るルゥの方がコクがあっておいしいけれど、煮汁への溶かしやすさは植物油で炒めた方に軍配があがるね。あと洗い物の楽さが違う。さすが液体油脂。
でもカレールゥが使える家庭は使った方が絶対に味が決まるから。
ルゥから作るとカレーって、ほんと油と塩だなあってなる。油はだいぶ減らせるけれど、塩はある程度ないとほんと間抜けな味になる。スパイス料理なのに。
シチューになるから?