第83話 新たな従僕と浮上
「よう参られました、主様。我が名はスカアハ、あるいはスカサハと申します。以後、主様の手足であり、知恵であり、武器となりましょう」
アイェエエエエエエエエエエエ?!ケルトの大人物にして、史上最強の魔女、ナンデ?!と多少混乱はしたが、今は時間が無い。
「こちらの考えが正しければ、貴女は今回の事態を収束出来る、そうですね?」
「肯定します。巴、カードに戻りなさい。我が主、こちらへ」
巴さんが頷くとカードに戻り、自分の手に収まる。そして、スカアハさんが僕の手を取ると周りが輝く。そして・・・転移と言うのだろう、それをした後に自分、いや、世界中の人間は変容する世界を目撃する事になる。
「色々お話したい所ではありますが今は急ぎましょう。まったく、恩寵と称した大騒動になりかねないというのに・・・」
自衛隊の人が出現位置近くに居たので事情を話してる内に、スカアハさんは空にルーンを起動。それはそれはデカい魔法陣で光ったと思うと空に散っていく。多分、各国に飛んだ・・・と思う。仕方ないじゃん、自分は魔法に関しては専門じゃないし。そして・・・
「来ます。出現の津波などは何とかなりますが、地震だけは何ともなりません、それほど大きくはありませんが、一応は緊急通知を」
面食らってた隊員も慌ててレシーバーで通信を取り合う。そして、緊急の地震予報告知から数分後、それは来た。ズンッと一瞬だけではあるが大きめの地震。そして、地震は世界中で同時に起き、世界はその地震の元凶となるモノに震撼する。
『皆さん、これは映画ではありません!合成画像でもありません!現実です!太平洋、インド洋、北極海に新たな大陸が現れました!』
太平洋中央に現れたのはムー、インド洋とは言ったがオーストラリア大陸との境目に現れたのがジーランディア、そして。北極海に現れたのはアトランティス。伝説の大陸が現れたのだ。そしてそこはおそらくダンジョン資源の塊とも言える場所。だが、世界では一番の問題が起きていた。それは・・・
「スカアハさん、やはり、自分が今最大の懸念としての事はもう起こる?いや、起きている?」
「残念ながら、幻想たる大陸の復活が起きた時点で。そして、それは私や他の者でも止める事は叶いませんでしたでしょう。ですが、深い階層に潜らなければ大丈夫かと」
幻想、そう、これまでは現れないであろうとされ、そして最も懸念されしモノ。伝説のドラゴン等の大型幻想種の復活である。これが確定した以上はこの後、自衛隊や各国の深層駐留隊は事実上しばらくは深層からの撤退は確定事項である。この警告を無視した場合?その国は高レベル探索者を文字通り命を以て手放す事になるだろう。
「ですが、大型の幻想種が出るダンジョンには必ず救済がございます。まずはそれを探すのがよろしかろうと」
「そうだね、インドの方の実験が成功してくれればいいんだけども・・・」
実はインドだけとある実験の土台が完成してたというか日常的に報道される事が多いので実験を佐々木さんを通してお願いしていたのだ。それが・・・
「祭具の奉納、上手く行ったかなあ?」
「ああ、なるほど。上手く行けば・・・」
神は奉納を糧として褒美を与える。これが上手く行けば、日本にあるアレの攻略の足掛かりになるかもしれないので是非とも上手く行ってほしいものである。
「改めまして、ケルトにおける一介の女傑スカアハでございます。主様の剣であり知能である事をここに誓約致します。今後ともよろしくお願いいたします」
しまった!反応に遅れた!ケルト神話の伝承における誓約は絶対なる物。えぇ?自分、そんなに期待されてるのぉ?
ここから新たな話に入るフラグを構築していくよと言うお話




