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現代ダンジョン安全探索計画 略して、現安計画  作者: 味醂英雄
3年目 テイマー取得の時

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79/92

第69話 巴御前の衝撃の事実語り 序

今回のお話はあくまでこの小説内での設定ありきのお話です。本気にしないでください(約束)

「と言う事で、テイマーとしてテイムした巴御前さんです」


『ナンテ???』


場に居る全員が聞いてくるが、それ、自分が聞きたいんですよね?なんか気合入った武者鎧に弓と薙刀装備してるし、着流し刀モードはどうした!とか言うとホントにこの場で着替えそうなので止めておく。戦国時代の羞恥心ってどうなってんの?と思う。


「まあ、ここ数日感じてた視線の正体です」


「ああ、ここんとこ変な視線感じてたっていうアレ?」


「その正体らしい」


「大丈夫?お祓い行く?」


アキラと漫才みたいになる。そのお祓いしてくれるであろう神様が遣わせたのがこの女武将なんだよなぁ!なんでだよ!もう一度言う、なんでだよ!!!


「こほん。では、トオル君?」


「ええ。巴御前?」


自分は10階のボス部屋で聞いていた質問を再び答えてくれるように促す。かなりショッキングな内容だけに佐々木さんと相談した末に今居るのは自衛隊が幾重にも囲んでいる指揮車の中、そして、話を聞くのは車内に居る関係者だけだ。


「はい。では、皆様はダンジョンは()()()()()()()()()()()()だと思いますか?」


「最初に発見されたのは()()()()()だね」


佐々木さんが資料を片手に発言する。ダンジョン関連のお偉いさんで一番上の人だ、それぐらいは知らされているのだろう。90年代初頭にあったと言うのはびっくりだが、それでも最近の出来事だ。しかし、巴御前、いや、巴さんは首を横に振る。


「いいえ。ダンジョンは有史以来ずっと()()()()にありました」


『なっ!?』


そう、これはかなりショッキングな情報だ。ダンジョンが最初に発見されたと思われる1990年代以前、戦国どころか()()()()()()()()()()()()()()()()と言う事だからね。けれど、巴さんに聞いたここからが確かにと自分もなった話だ。


「例えば原始の世です。とても巨大なる動物マンモスを狩ったとあります。例え集団でも見た目が自分より矮小な存在に追い立てられ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」


『あっ・・・』


言われてみればと言う奴である。マンモスほどのでかい生物が例えるならアリのように小さい人間に追われて、逃げ出すだろうか?今と比べれば、黒曜石とは言え研磨が未熟すぎる石器であの深い毛皮や皮膚を貫けるだろうか?フィジカル面が今の地球人と違うにせよ言われてみると不可能な要素が多い。しかしだ・・・


「階位が上がった人間の威嚇ならどうでしょうか?その階位が上がった人間の攻撃ならどうでしょうか?」


場に沈黙が下りる。結論から言えば、不可能ではない。ラビットなら金属バットがあれば倒せるのだ。黒曜石で作った石器の槍なら討伐は十分に可能だろう。また、ドロップもある。ドロップした魔石が何かも知らずとは言え武器に加工すれば容易にマンモスの毛皮や皮膚を貫くだろう。ジョブを得れば更に攻撃する力も上がるだろう。そして、ここから更に衝撃は続く。


「エデンの林檎。アダムとイヴが食べたとされるモノ」


「っ?!」


佐々木さんと秘書さんの顔に衝撃が走り、しばらくして全員の顔が驚愕に彩られる。そう・・・


()()()()()()()()()()()()()()()()()()としたら?」


伝説は真実であり、ダンジョンが世界に現れたのは太古の証明。早々、信じられないだろうが、辻褄が合う部分が多い。神々から追放された2人がどこかで林檎を手に入れ、知恵を身に付けると云うもの、その追放されたどこかがダンジョンで()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()であったとしたら?


「俄かに信じがたいでしょうから別の事例を申し上げましょう。類人猿が居ますね、彼等はいつ、どのようにして()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のでしょう??」


まさに先のエデンの林檎と同じである。類人猿が猿と人間と言う種に別たれたのもダンジョンが関係あるとしたら?まさに有史からダンジョンが存在するという証明すぎるのである。


「そして、そこの御方」


巴さんの指が一緒に来ていた巌さんを指す。え?何?


「貴方は若い時分、ダンジョンに潜った事がありますね?」


『ファッ?!』


当人である巌さんも含めて驚いた。


「潜ったとは言いましたが、無意識でしょうし、無断で潜ったとかではありませんね。若い頃、武者修行のような事を行いませんでしたか?」


「確かに行いました」


「その時、樹が生い繁る森の中や洞窟などを宿、もしくは鍛錬に利用した事は?」


「ありますな。言われてみれば、ウサギとかイノシシとかを食費浮かすために狩った・・・・・・あれ?」


ここで、全員があっ!っとなった。もし、ダンジョンが日本、いや世界中に合ったとする。そして、ダンジョンに空腹か何かの朦朧状態で入ったなら、そこをダンジョンと認識する事は出来ないし、洞窟の奥、つまりダンジョン1階層から出てきたモンスターを地道に討伐すればそら、人超えるわな。巌さんの顔を見る限り1回や2回じゃなさそうだし。そんで・・・


「よく考えると、洞窟に兎と猪出てきた事と肉が解体するまでなく出てきた時点でおかしいと思えよ、過去の自分・・・」


巌さん、渾身の宇宙猫状態。うん、ダンジョン食材が美味なのは周知の通り。しかもそこに、空腹状態という絶妙のスパイスが効いてる状態でドロップする肉が美味しすぎたからその辺気にならずだったんだろうな・・・自分も同じ状況に陥ったらそうなる自信あるわ、自信か?


「御祖父様にも確認しないと・・・そういえば、戦争中に身の丈高い大男を一時避難した洞窟で討ったってマジだったのかしら・・・」


委員長?なんか、聞いてはいけない事ボソッと言ってませんか、委員長?!なお、この直後、佐々木さんは胃薬を引っ掴みつつ、車をダッシュで出て行ったのは言うまでなく、巴さんの話の続きは後日と言う事に相成った。え?まだ終わってなかったの?って当たり前じゃん。

様々な所に情報と言う名の爆弾を絨毯爆撃してますが、タイトルの通り、序だと言うお話

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― 新着の感想 ―
原始人達がマンモスなんかの大型生物狩った話に関してはそもそも現代人を基準に考えること自体が間違いだからね。今で言うゴリラなんかの大型類人猿にやや劣るとは言え現代人を軽く凌ぐ身体能力に何時間でも狩りを行…
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