閑話 新たなパーティスタイル!
「なあ、トオル?」
「何、アキラ?」
「提案があるんだ、きわめて単純かつ、早急な決断が必要なやつ」
ん?なんだろ?計画は・・・・・・計画は・・・あっ!
「もしかして?」
「お前は本当に鋭い思考持ってるから助かるよ、どうだ?」
これは確かに迂闊だったわ。何がって・・・
「確かにその手があるなあ。頼めるか?妹達と委員長と一緒に先にジョブを取ってくれる事を」
「任された」
こういう事である。いやね、当初は自分とアキラ2人だけの想定だからテイマーをお互いに取ろうっていう計画だったんだけど、委員長と妹チームが組んでくれるなら、自分かアキラ、どちらかが前衛職を張るという選択肢も出来た訳だ。
「そうなると、自分はソロ突入か」
「まあ、前衛に委員長1人は流石にな」
まあ、そうだね、バランス悪いってレベルじゃない。テイマーモンスターを前に出すのも手だが、現役の人に聞いた事によると、指示しないといけないらしいから、どうしても、判断が遅れてしまうらしい。テイマーのレベルが上がれば意思疎通ができるらしいが、そこに上がるまで余計な負担を委員長に強いたくないしな。
「しかし、こう決まるとなんだか・・・」
「うん?」
「俺等、あのままの路線だったら、女性に守られた情けないチームに」
「止めろ、たった今判明する真実止めろ。んじゃ、俺もあっちの探索に加わる旨を伝言頼んでくるわ」
アキラを見送った後、しばらくプランの組み直しを考えていたんだが・・・
「ん?」
気のせいかな?何か、こう何処からともない視線のようなモノを感じたんだが、この時は気のせいと思っていた。だが、後々にこれが気のせいではなく、自分のとある事の一端だったというのを知る事になるとは思わなかった。と言うか、予測しろと言うのが無茶振りであったのだ。
まあ、男の子だからね!と言うお話と、ちょっとしたフラグが成立したお話




