第53話 ビキニアーマーは鎧ではない
『ワオ』
『うわぁ・・・』
さて、合宿の続き中にまたも上、つまり佐々木さんから相談があった。それの答えに自分とアキラが上、下が妹と委員長と言うか女性陣の言葉である。いや、コレ相談と言うより・・・
「ああ、うん、分かる。とても分かるけど、コレ、どう思う?」
いやあ、コメントしづらい。目の前の物は非常にしづらい。何がって?
「あるんですね、コレ」
さて、ファンタジーな世界におけるお約束と言うのは御存じだろうか?聖剣、魔剣?そうだね、ロマンだね。ドラゴン、妖精、魔王や勇者。そうだね、ファンタジーだね。うん、でだ、本題に移ろう。目の前にあるのは国民的ファンタジーなゲームでも有名な、そう・・・
「ビキニアーマー」
「見つかっちゃったんだよねえ」
まあね、うん、佐々木さんが相談に来たのも分かる。いやねえ、本当に分かるんだよ、こういうのはゲームとかのお約束だとさあ・・・
「性能・・・・・・良いんですね?」
「うん」
曰く、コレ、スッカスカに見えて、着るだけで斬撃、銃撃、魔法のダメージをすべて9割近くまで減らせるらしい。強い、と言うか、これが普通の鎧であれば、オークションすれば天井知らずだろう。しかしである。しかしである!
「女性しか装備出来ない・・・と?」
「だねえ。で、欠点が・・・」
「完全にセクハラ装備よね、コレ?」
アッ、ハイ、委員長様の仰る通りです。ただ、コレ・・・・・・
「解決策はなくもないかと・・・」
「と言うと?」
「委員長、楓、三優ちゃん、この装備をこうしたらさあ、どう思う?」
「どうって・・・・・・あっ!」
『あっ!』
どうやら、女性の方がこの手のは理解しやすいらしい。そう、自分がやったのは腰の横にあるアーマーを手で隠した、それだけでこれがどう見えるってそりゃ・・・
『下着だよね』
「あっ!そう言う事か」
珍しく佐々木さんが理解に遅れたのは無理もない。そして、学者や知識人の見識がここに居る女性陣より遅れたのも無理もない。
「防具として見るのではなく、下着としてみれば運用可能では?」
「その発想はなかった」
まあね、うん。防具だからそれだけ着るという事にしか、男や探索者長い人なら女性でもそう考えるよね。これは一式を防具として考えてしまう訳だ。そうなると、下着としては考えないからこそ、普通の視点が見えにくくなるんだろう。
「一式装備が条件としても、この腰部分のベルトアーマーっていうんですか、これはベルトとして使えば、まあ、見栄えアレですけど、女性に着てもらう事は可能だと思いますよ?」
「うん、助かったよ」
そう言って去っていく佐々木さんを見送り、嘆息。1つだけ、この話を女性に依頼するに当たって欠点があるんだよなあ。何って?
「ねえ、トオル君?」
「委員長、こればかりは佐々木さんに頑張ってもらうしかないんだよ」
何がって、それは勿論・・・
「男である佐々木さんが女性にどう依頼するか?はね。流石にフォローしようないかなって」
『 せ や な 』
とりあえず、後日聞いた話、何とかプレゼン資料や給与の引き上げを行い、何とかデータを取れたそうな。まあ、そのついでに、データを取る事を容認した女性隊員さん複数にお高いフルコースを奢る事になったそうな、南無。
タイトル通りの扱いなら良いかな?って、あの、委員長さん、落ち着いて・・・と言うお話。性能は良いんですよね、性能は、レアドロップアイテム判定なんで、ハイ。




