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現代ダンジョン安全探索計画 略して、現安計画  作者: 味醂英雄
2年目 マスコミ騒動編

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22/100

外伝2 自衛隊東京駐屯地総司令官、紅城 九十九

「ふー」


眉間を揉むという行為をあの日、ダンジョン誕生から何度揉んだだろう。そう、始まりの指令はただ一つだった。


『自衛隊各司令は皇居に早急に集合せよ!』


唐突だった。本当に唐突で、礼服も引っ張り出す暇もなく、軍服で向かう程といえば分かるだろうか?早急の文字通り、我々が向かった先で首相と天皇陛下から更なる衝撃がもたらされる。


『富士の風穴にダンジョンが現れた』


本来なら失笑モノだ。しかし、首相と天皇陛下の顔を見て、我々はそれが真実だと知った。これから先にしてもあのような真剣且つ、真っ直ぐ見られる事は無いだろう。真実だと分かったその言葉に続き、更なる衝撃の言葉がその口から更に出たのだ。


『世界各地にもダンジョンが出現している。日本各地にもこれから見られる可能性が高い』


ざわついた。ゲームの中だけの存在、小説の物語の中だけの存在。それが日本各地と言うのだ。我々は当然頭を抱えた。


『正確な数は?』


自分の質問にはこう答えられた。


『正確な数は分からない。だが・・・』


だがの先はすぐに分かった。少なくとも世界中で1つの国で1つはあり得ない、日本ですら各地に出現するならば、在日米軍を巻き込んでも、いや、在日米軍すら母国の事を考えると人手が足りない。勿論、我々は日本の武力持たぬ者達の盾。現代武器が持ち込めるならば連携などにも自信があった。しかし・・・


『司令、人手が足りません・・・』


ダンジョンは各地の自衛隊は最初は順調に攻略していた。だが、マッピング、数日がかりの連泊行進は少なからずも人員には疲労が蓄積していた。加えて、通常業務、哨戒等の人員も考えると、あっという間に人手不足は露呈した。そうして、出来た、いや、()()()()()()()のが16歳から受けれる探索者資格の導入である。勿論、各司令に様々な議員も反対していた。しかし、発見されたダンジョンを放置すれば何が起こるか未知数、そして、自衛隊の疲弊は国防にも関わる。何より、ダンジョン内部で発見される資源はもはや見てしまった者達にとっては抗いようもなかったのだ。


『探索者免許制度、反対無し、棄権無し、満場一致で可決とする』


かって、これほどにまで政府の与党野党関わらず、渋面を作って立ち上がり、拍手する光景はもう2度と見ないだろう。その通知が来た時、自衛隊基地各所で嗚咽が聞こえ、私自身も力なく座り込んだものだ。きっと、我々も、可決に参加していた議員も地獄に堕ちるだろう、そう確信した日でもあった。



「失礼いたします、九十九総司令」


「入りたまえ、どうしたかね?」


思ったより深く考えていたようだ。ノック音が聞こえた時、思考の海から戻り、入室を許可すると、隊員が敬礼する。


「探索者協会責任者である、佐々木 五郎氏が面会を希望しております」


「確か、事前のアポは無かったはずだな?彼にしては珍しいな?」


「はい。是非お話したい事があるとの事で」


ネガティブな事ばかりを考えているのだ。たまに気分転換も良いだろう。


「分かった、今日は書類も終えて、暇ではあるし会おう。部屋を用意してくれ」


「はっ!」


きっと、彼も愚痴る相手が欲しいのだろう。そう思っていた自分は、ならば、こちらの愚痴も聞いてもらうかと軽く考えていたこの面会の時、彼を知る事になる。そう、後に我々の胃を助けてくれる()()()の誕生でもあっただろう。いや、ホント、彼を自衛隊か議員にスカウト出来ないかな?

はい、色々な意味で狙われてる主人公と言うお話です。まあ、ダンジョンがもし現代に出たら?な世界でも稀有な人材ですからねえ。

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