第86話 トラブルコンサルタント事務所予定の内見
「おぉ」
「うわ、思ったより広いな」
時は更に進んで2月中旬、自分達は買い上げた土地の1つにある事務所予定の建物の内見に来ていた。まず事務所があるのは2階。更に言えば外に続く非常階段の近く且つ、エレベータからは少し離れた位置にある部屋。これはテロを想定しての部屋の置き方らしい。事務所のベランダにも非常口はあるがそちらは本当に非常時の時に使用する。ついでに仮眠室に当たる部分にはマジの非常用脱出口となるダストシュート付き。監視カメラも見える位置、見えにくい位置にまである。
「こっちが受付と依頼を話す為の応接間。仮眠室まであるのか」
「いや、そっちは完全に住める部屋だよ。風呂にトイレもあるだろう?後、地下への直通のダストシュートに繋がる扉はオートロック式だよ」
一緒に来てくれた巌さん曰く、仮眠室程度では色々足りない物があるとのこと。ここら辺は巌さんの進言と猛翁の説得があっての設計らしい。相談する場所だけにすると、どうしても何かしらの隙が出来てしまうかららしい。だから、人が住むと考えれば最大限の警戒が出来るかららしい。
「ん?」
そうして見回っていると何か違和感が・・・辿っていくと、仮眠室の壁と柱?なんでこんなのに違和感感じたんだ?自分がハテナマークを出していると巌さんが近づいてくる。
「お?気づいたかい?」
「いや、違和感感じただけなんですけど、これ、何かあるんです?」
「内側と外側の漆喰の裏に例の武器と同じ鉄板を入れてある。窓ガラスは同じように魔物素材を粉にしたのを混ぜ込んだガラスだ。更に柱は日本ではおそらく初となる魔物の骨片を混ぜた柱だ」
『ファッ?!』
アキラも自分もびっくりする。内見に付いて来てくれた建設会社と不動産の人曰く、このビルに限り、バズーカをぶち込んでもびくともしないらしい。しかも、テロの基本として柱を爆破すると言うのがあるのだが、それも魔物素材により不可能に近いレベルになっているらしい。近い内に首相官邸の一部も同じ改装を行うんだとか。
「ん?あれ?あの、巌さん?」
「HAHAHA」
「ここの建て替え料金いくらだったんです?」
ちょっと?建設会社の人に不動産の人も目を逸らさないで貰えます?なお、この後合流した委員長と妹チームとのちょっと高級な料理店の個室での食事中にその金額が書かれた明細が出され、慣れてる巌さん以外の全員が飲んでいた飲み物を噴出したのは言うまでない。いや、そりゃビビるわ。もう少しで大学生とはいえ、2桁億も改装にかかりましたとか言われたらさあ!ねえ?
大人達の事務所プレゼントサプライズと言うお話。次回から新章となります




