#2_over clocker_π
次、その次、そしてその次へと、先頭車両を目指し列車の中を彷徨う。
どの車両にも機械兵が侵入している事を警戒し慎重に進んでいるが、思ってのほか遭遇しなかった。
「やっと、辿り着いた…。」
列車の中をただひたすら進み、暗闇の中司会も悪く何度か膝を着いて転んでしまっていたが何とかここまで来た。
客車を牽引している先頭車両、の1つ手前の客車、1号車
列車の職員が待機もとい管理の為乗車している車両だ。
そしてレーダーの反応もここからである
さて、ここからどうする
扉を開かなければ中身の状況は確認できず、
時間をかけ数多くの未来を予測しようにも、残された猶予は10分程。もうタイムリミットという名の奈落の底まで来ているのだ。
「あれ、これもしかして先頭車両壊して動かなくさせればいいのでは?」
今思えばこんな発想をした自分の頭がどうかしていた。
例の直線でこの位置から1号車事突きさせば、列車は壊れて動かなくなり解決。…あほか
「というかそんな事したら自分どころか乗務員さんまで酷いことになるし…。すみません…数糸さんなんか手ってありますか…」
もう自分の力ではどうする事も出来ず友達に頼ることに下のだが…
「あれ?…もしもし?」
…壊れていた。絶対あの時だ。てか思い返せばさっきからずっと声聞こえていなかったでは無いか。
「あ、あわ…あわわわ、ああ、あ~あ~…」
言葉にもならない声を出したがら頭を抱えて座り込んだ。
「このまま行って、もし失敗したら…皆から怒られて…ああ!記憶喪失で街の外にいたって世間的に見たら私ただの不審者だから居場所も無くなって…あぁぁ」
「せっかく友達も出来たのに。霧ちゃんも、数糸さん紅葉原さんの第2小隊、A組の皆、あと枕木さん……あ!」
そんな言ってもくだらない独り言をしていてふと思い出した。
枕木さんだったのだ
この腕時計をくれたのは
時は遡り…いや、ついさっき数時間前の事だ。
「繭遠さん、これをあげるっす」
そう言って受け取ったのは腕時計だった。
特に目立った外見でもなく、高級品でも安物でも無いような、至って普通の腕時計。
枕木さんの事だから麻酔針でも出るような機能でもあるのだろうかと読んだ。
「それをなめてもらっちゃあ困るっす。それはただの腕時計ではなく、虹血流加速装置ッス!!」
なんだかよく分からない専門用語が飛んできた。
「簡単に説明するならばそれはズバリ高速移動!
一定時間身体の虹血流の速度を限界まであげ、周りの動きが遅く感じるぐらい自分だけ素早く行動できるようになるアイテムッス!」
詳しい仕組みは今度後書きに載せるっすby川風
「言っておくっすけど、これは特注品ですからね。繭遠の身体に合わせて開発してるっす。繭遠さんの体質だからこそ、これを作ることが出来たっす。」
体質というのは虹血のことだろう。
身体測定の時に伝えられた、自分は身体に巡る虹血の量が平均より異常に多いとの事。
異常な事によって身体が危険かどうかはまだ解明されていないようである。
虹血が多い=能力を扱うためのエネルギーが多い、という事は
めちゃくちゃ強い技が使えたり!?
なんて事は無いそうだ。
量と能力は特に関係が無いらしい。そこ含め現在科学者によって研究中だそう。
…自己紹介祭りやら昼寝やらで完全に忘れていたのだ。
この状況確かにこれなら切り抜けられるかもしれない。
もしかして枕木さんはこの状況を読んでいたり…いやそんな事あるのか?…多分無さそう
こんな便利な…いや強力な代物最初から使えば良かったのだが、多分恐らく制限ぐらいはあるだろう。確か枕木さんもそのようなこと言ってたし。
考えている時間は無い。とにかく今はこの状況を切り抜ける
腕を前に振りかざし、こう叫んだ
「オーバークロッカー、起動!」
こんばんは、川風です
例の解説は章終わりに載せますね。
2月以内には終わらせたい…ではでは




