#2_over clocker_ξ
「全員直ちに目標付近へ集合!乗り込む準備を!」
急遽小隊長、数糸海里から命令が下る。
と言っても自分はただ霧ちゃんに走りながらついて行ってるだけなのだが。
ともあれ、事態は事を急いるらしい。護衛対象の列車の乗員と連絡が取れず、仕方が無いので無理やり乗り込む。
線路沿いに着いたがもう列車は目で見える距離まで来てしまっていた。
離れていった数糸、紅葉原をを待っていれば間に合わず通過していってしまうだろう。
「時速30キロって所かな…。よし彩奈ちゃん捕まって!」
「えっ…って!あわわわわわわわ!!???」
突然バイクやら自転車に乗ったのかと勘違いしてしまった。
よく分からないまま霧ちゃんの背中の上に乗せられ、列車と同じ方向に走っていたのだ。
人ってこんなに速く走れるものだっけ、という疑問しか今は頭に無かった。しかも、背中に人を乗せてだ
だ列車の速度が上がりきっていなかった為か、数秒たった後、ついに列車と並走してしまった。
本当に人なのか?と今さら思ったが、「超能力」という物があるだけ人間超えているのを忘れていた。…自分も含めて。
だが人の体にも限界はあるようで、少しづつだが1両、また1両ずつと追い抜かれてしまっていた。
「落ちないでね!今から最後尾に飛び乗るから!」
今更だが、今この場所を走っている列車は'電車'ではなく'汽車'のようなものだった。
線路そのものは優先して整備されたようだがそれ以外、電線等の電気という現代技術の塊はこのような場所では存在していなかった。いや元々はあったのだろうが。
先頭車両は蒸気機関で走る本で見たようなSL。
確か、博物館に飾ってあった物をそのまま使っているだとか聞いた気がする。お偉いさんは大したことをするものだ。
その後方役8両、荷物を多く載せる為に軽量な木製の客車。
まあ客席はひとつも無いが。
という間に車両の尾の踊り場に着地。
さて、時間も限られている訳なので
「よし、じゃあ中に入るよ………うーん…開かないね…」
間違いなくドアがあるのは確かなのだがドアノブらしきものが何処にも無く、押してこじ開けようとタックルをかますが微動だにしない。
「私の炎で燃やそうにも、燃え広がると物資が危ないしね…ああ!もう時間が無いのに!」
何度も何度も扉に突撃するが、中からなにかに抑えられているのか、といった感触ばかり。つまり、だ
「あ、あれ…待って下さい中から何か聞こえませんか?」
微かだが扉に力を加える度何かの音が鳴っている。
どっしりとした重低音。
「これは…」
鈍い金属音。
「危ない!霧ちゃん!」
丁度気がついたその時。
こちらがしてた行動をそのままやり返されたのだ。
中からは例の機械生命体、それも初めて見る形状の物。亀に似た姿だがペットとして飼えるような生易しいものではない。
運が悪く、今立っている足場には柵等の掴まれるものなど一切ない。
そんな場所で扉の目の前、それも耳を当て中の音を観察していたらどうだろうか。
「霧ちゃん!」
あっという間にその姿は見えなくなってしまった。
かなりのスピードで走行している列車から落下したのだ。重症も重症。ほぼ確実に逝ってしまうだろうの場面。
そんな中必死に無事を祈ることしか出来なかった。
そしてもっと早く気づけばよかった、もっと早く伝えていればと後悔。
目の前で友達が死んで、自分のせいかもしれなくて、これから自分はどうすればいいのk
「彩奈ちゃん聞こえるー?」
…あれ
「ホントにごめん!油断して落ちちゃった!足首打ったくらいだけど走っても追いつけなさそう…」
耳元のインカムから突然と聞こえてきたのだ。
なんだろう…何考えればいいかわかんなくなってしまった。
とりあえず、無事で本当に良かった。というかこの人が超人なの忘れてた。いやこの程度で平気ってどんだけ…
「よく聞いてね彩奈ちゃん。本当に悪いんだけどここからは1人で行ってもらわなきゃいけないの。無理させるようだけど、今は彩奈ちゃんにしかできない事なの!」
…
「大丈夫。枕木さん特製の武器もあるんだし、私達が無線でサポートするから!」
こんばんは、川風です。
全く、不定期の極みです。()
年内に2章終わらせる予定でしたのにね()
2月以内に終わる予定です…今度こそ…
ではでは




