#2_over clocker_θ
広々とした空間の作戦司令室とは変わり、6畳程の寮の部屋より小さい場所へと、霧ちゃんに連れて来れれた。
地下であるためか部屋に窓はなく、一面コンクリートの壁により圧迫感を感じ見た目より狭く感じる部屋であった。
部屋にはロッカーがいくつかと、視聴覚室で見た大きめのダンボール箱がいくつか置いてあった。
そしてここに来たのは自分含め4人。
言うまでも無く自分と霧ちゃん、そして街を一緒に歩いた紅葉原さん。もう1人が
「初めまして繭遠さん。私は数糸 海里、この第二小隊のリーダーをやっています。どうぞこれからよろしくお願いします。」
第一印象はTheお嬢様、いやメイドさんと言っただろうか、両手でスカートの裾を持ち一切身体を揺らすことなくお辞儀をするその姿からは、かなりの凛々しさを感じさせられた。
それと同時にどこかの金持ちの、例えば大企業の令嬢なんだろうかという疑問も生まれた。
「あ、はい繭遠彩奈です。こちらこそよろしくお願いします。」
こちらも何故かと自然に通常までは曲げない角度までお辞儀をしていた。
なんとなくだがそれをさせるオーラが彼女からは出ていたように感じた。
と、それと同時に心の中では目の前の光景に少し笑ってしまっていた。
ふと、数糸さんの後方。
紅葉原さんが端末のカメラを構えながらくすくすと笑っていた。
スカートを手で持ち上げるあのお辞儀、アニメやドラマなどで度々見かける事かあったが、それはどれもこれも高級そうな、スカートに分類されるか分からない程の長いものだった。
そして、今身につけているのは制服。
せいぜい膝ぐらいまでにしか布がない。
つまり。
そういうことだ。
男子共がいたら結構問題になってしまっていたが幸いこの部屋には女子しか入っていないので良かった。
…男子がやるような盗撮をしている人物が1人いるのだが
「あはは…海里ちゃん、また見えてるよ」
霧ちゃんは呆れ笑いながらひっそりとその事を伝えていた。
恐らく何度もやらかしているのであろう、とそれを聞いて数糸さんは、またやってしまった、と言わんばかりの顔でその布を抑えていた。
…それにより第一印象はすぐへと変わり「完璧なお嬢様」から「おっちょこちょいなメイド」へグレードダウンと化していた。
「まず、は。とりあえずここの説明をしなくちゃだよね?って言っても見てわかる通りのロッカールームだけどね。」
その通り、運動部が使う部室のような部屋であった
「彩奈ちゃんのロッカーはこっちだよ。毎日使うって訳じゃないから開ける機会は少ないけど…替えの制服を1着入れて置くとかで良いかもね。」
そう言われ空けた中身は空っぽだった。
新品ではなく、誰かが使用していた痕跡はあったが綺麗に掃除されていた。
一箇所だけ汚れが落ちなかったのか、油性ペンで描かれたであろう、擦れて読めなくなった文字がある。
試しにでも何か置いておくか、と思い何も考えずに制服のポケットに手を入れるが…
そもそもここに来て間もないので私物など持っているはずもなく。
「あはは、えっと…霧ちゃん、ここって前に誰かが使ってたんですか?」
何も無かったように話を変え、ふと気づいた素朴な疑問を聞いてみる。
だが
「………」
先程までは元気に、笑顔で会話をしていた霧ちゃんであったが、質問をした途端突然と下を向き黙り込んでしまった。
明らかに、これまでに見た事のない霧ちゃんであった。
どんなにいつも明るく元気な少女でも流石にこのような顔を見せることはあるだろう、あるいは聞いては行けない事を聞いてしまったのか。
何と声をかけたらいいのか、ものすごく気まづくなってしまった。
その間、紅葉原さんと数糸さんは二人で話をしており、こちらには気づいていない様子であった。
「あーこれね!、私がいっぱい物置くからさ、1つじゃロッカー足りなくてね!~あはは、」
いきなりの大声に驚き、これには流石に他の二人もこちらに目を向けた。
いつもの明るい霧ちゃんに戻ったが、その素振りからは何かを隠してあるようにも感じた
こんばんは、川風です
死ぬ程短いですが何せ一月も立っているため生存確認変わりです
次回こそは早めに出しますので…
ではでは




