『悪役令嬢が○○になってはいけませんの?』あとがき
『悪役令嬢が○○になってはいけませんの?』のあとがきになります。
お読みになられていない方は、先に本編を読むことを強く推奨します。
《完結記念》
全員集合イラストです!
また、本編で使用した挿し絵+αがあります。
苦手な方はお気をつけください。
みなさんこんにちは。こんばんは。
本日二度目の方は、さっきぶりです(?)。
叶奏です。
ついに『悪○』こと『悪役令嬢が○○になってはいけませんの?』が完結しました!
わー、やったー!!
ということで、本編最後のあとがきでは書ききれなかったことについて、色々と私の好きなように語っていきます!
本当の本当に好き勝手、こんなところまで明かすのはあかんだろうというところまで語ってしまうかもしれません。
とはいえなにも無しにただ書いていくと纏まりが虚構の彼方へ吹っ飛んでいく気がするので、先にお品書きを。
①あんな設定、こんな設定についての裏話
②挿し絵のウルティナちゃん若返り問題について
おまけ:執筆媒体について少し
以上二本とおまけ、計三本でお送りします。
最後までお楽しみいただけると幸いです。
それでは、参りましょう!
①あんな設定、こんな設定についての裏話
『悪○』ではいくつか伏線を忍ばせて書いてきました。
そして実は、結果的に伏線となったけど本文を書いた当初は特に考えずに書いた部分もありました。
そんな設定も含め、最初は考えてもいなかった展開になった設定について、語っていきます。
一つ目は、ウルティナの今世での家族関係について。
クリアンのお姉様愛については元から考えていたこと(ここまでお姉様お姉様しているとは思っていませんでしたが……)ですが、ウルティナの本当の親が実はすでに他界していたことについては、四章を執筆しているときに辻褄合わせで追加した設定です。
書いていて、いやなんでウルティナの両親(今では義理の両親という設定ですが)は、ウルティナを家から追放することに賛成しているんだろうと疑問に感じてしまったのです。普通の親なら、実娘を嬉しみ混じりに追放したりしないだろう、と。
そして色々考えた結果、本編開始時のウルティナの両親は実は義理でした、という設定となりました。
二つ目は、[統一最強決定戦]の原案について。
実は、二章を書きながら三章どうしようと考えていたときに思いついたものになります。
つまり、書き始める前には考えていなかった部分になります。
ウルティナが魔人の大陸で成り上がるにはどうすれば……と紙に書き出していった結果、[統一最強決定戦]のような力で支配権を得れる大陸、という設定になりましたね。
三つ目は、ウルティナの好きなものについて。
こちら、一番最初にウルティナが鉱石好きであることを書いた時には、ここまで大きな、というか結構物語の根幹に関わってくる設定だとは考えてもいませんでした。
四章の本文を執筆しながら、ウルティナが前を向くには……あ、鉱石。となり、実は伏線でもなんでも無かった設定が伏線となった設定となりました。
以上三つが、今覚えている限りの設定でした。
少し話はずれますが、実は魔物の種類の設定は結構考えていました。八割くらい使わずに物語が終わってしまいました。解せぬ。
また、読み返して気づいたのですが、ウルティナの台詞の一つでもある「[演奏開始]」が「[展開]」に変わっていました。どちらかに合わせないとなぁ、とも思っています。
設定の話の最後に、呪文などの設定について。
呪文の詠唱やその他固有名称は、執筆しながらその場その場で考えていました。
それだけです。
以上、①あんな設定、こんな設定についての裏話でした。
二つ目に参ります。
②挿し絵のウルティナちゃん若返り問題について
ここでは、今までの挿し絵を見返しながらあれやこれや語っていきたいと思います。
では、一枚目。
最初の方は線画も着彩もアナログで行っていました。当時はデジタルでイラストを描いたことすらなかった気がします。
今見ると、胴は長いし腕は長いし影もまともに描けていないしといろいろツッコミどころはありますが、なんといっても瞳の大きさが全然違いますね。
並べてみるとより分かると思いますので、次の作品へ。
二枚目。
実はこちら、挿し絵を入れたい話を投稿するまでに描く時間がものすごく無く、超特急で描きあげたものになります。
今考えると、本気絵? としてはとても短い時間で仕上げました。三時間か四時間か六時間くらいだったと思います。今は、特に計ってはいませんが、十数時間から二十数時間程度はかかっていますね。
こちらは一枚目を描いてから二ヶ月ほどしか経過していないこともあり、やはりまだ瞳の大きさは小さいです。位置も高めです。
三枚目……となる予定だったイラスト二枚。
こちら、デジタルで去年の九月と十一月に描いたものになります。二枚目が一昨年の十二月に描いたため、絵柄ががらりとかわっています。
小説の場面としては、三章の現地の長かつ脳筋バカのハオーラドとの戦いで入れる予定のものでした。想定とは違った展開になったため、最終的には本編で公開することなく終わりました(悲しいのでここで公開することにしました)。
同じ下書きをそれぞれの時期の画力で描きました。この時点で、割とウルティナが若返ったような気がします。
(小説のなかでの)三枚目。
デジタルで描きました。所要時間は二時間です。
もともと一時間の落書きとして描き始めたものですが、一時間では描き終わらず二時間描いて、あ、これ挿し絵にしちゃえというノリで入れたものです。
そういったこともあり、割と時短できる部分は時短している作品です。同様に顔のパーツも手癖で描いているので、瞳が小さめです。瞳の位置は、一枚目と比べると割と低めですね。
四枚目。
一気に瞳の大きさが大きくなりました。ただ、三枚目と比べると、顔の大きさに対する体の大きさが大きくなっているため、ちょっと若返っているとは言えないかもしれません。
少なくとも、一枚目よりかは確実に若返っていますが……。
五枚目。最後です。
四枚目と比べると、わずかに瞳が小さくなっている気がします。個人的にはこちらの方が好みかもしれません。
珍しく、というよりかは挑戦に近いかもしれませんが、動きの強い絵になりました。
さて、いかがでしたか?
二年弱(正確には、一年と十ヶ月)の間に、ウルティナが若返って見えることがおわかりいただけたかと思います(正確には、絵柄が段々と幼くなっていった、ですが)。
ついでに、自慢になってしまいますが、結構上手くなったなぁ、とも感じています。
この項目最後に、少しおまけです。
この二枚は落書きで描いたものです。ウルティナ自身が直接魔法を発動させることはできないので架空の場面にはなりますが、割といい感じに描けたかと思います。
ちなみに、二枚目は友人からのアドバイスで魔法陣を描きかえてみたものです。所要時間は三時間程度だった気がします。
以上、②挿し絵のウルティナちゃん若返り問題についてでした。
あ、後書きに入れていた、季節イラストはここでは省かせていただきますね。……長くなりすぎて疲れてきてしまったのです……。お許しください。
最後の項目です。
おまけ:執筆媒体について少し
本作を書き始めた本当に本当の初めはパソコンで書いていました。
途中で携帯で書くようになりました。Bluetoothのキーボードを繋げて書いたり、はたまたフリック操作で書いたり。
最近はまたキーボードでの執筆に戻ってきました。縦書きで書いてから横書きにレイアウトをやり直す方法ですね。
ちなみにこのあとがきは、キーボードを使い珍しく横書きのままで書いています。時短です。小説の際は文章のリズムを見るためにも縦書きの方が書きやすいのですが、特に文章のリズムが必要ない場合には横書きで書くことが多いです。キーボードを使っている理由は、フリックよりも集中できる気がするからです。
イラストでいうところの、アナログで描いた方が完成度は落ちるけど早く仕上がる、といった感じでしょうか。
以上、おまけ:執筆媒体について少しでした。
三本立てでお送りしましたあとがき。
たくさん語りました! 疲れましたが、満足感がすごいです。
イラストもたくさん載せました。重くなった方はごめんなさい。
最後に。
本編、加えあとがきもここまで読んでくださり、ありがとうございました。
今後、別の作品で毎日投稿をしたいなぁとか、『悪○』の登場人物たちの色んな話も書きたいなぁと考えているので、ぜひそちらも読みに来てくださると嬉しいです。
ものすごく長くなってしまった気がします。そろそろ締めさせていただきますね。
体調にはお気をつけてお過ごしください。
本当に、ありがとうございました。
それでは、また。
2021.8.6 叶奏(日をまたいでしまった……)