表面上のものでは無い
そしてマオは光の粒子となりこの世界から消え去ってしまったのであった。
◆
「シャルロット様、ご飯は食べないんですか?」
「今は食欲がありませんわ」
今現在、わたくしはランゲージ家の我が家で布団の中へ潜り、まるで冬眠中の熊の様にうずくまっていた。
そんなわたくしを気にしてメアリーが声をかけてくれる。
あの後王城の瓦礫後から瀕死の状態であるメアリーを発見してわたくしの奴隷として側にはべらしていた。
見つけた当初は、出会った当初の可愛らしい容姿は見る影も無くなり、腕や足は変な方向に曲がったまま底段位の回復魔術を自らかけて治したのかあらぬ方向で折れた骨と骨がくっ付き異物な形をしており、その見窄らしいにわたくしの中の黒い感情が『ざまーみろ』と囁く程であった。
王国を滅しマオが消えてしまった元凶を連れて来たメアリーを殺してしまいたいと思ってしまったのは事実であるし、それ程憎いと思っている事も事実であるが、メアリーがいなければわたくしはマオと出会わなかったのも事実である。
それに、ここで欲望のままこのメアリーを殺してしまってはマオに顔向け出来ない、そんな気がした為わたくしが引き取る事にした。
王国崩し、王族殺し、の罪に加えて召喚した魔王ベルゼーブブによる虐殺の数々による関節な罪の数々。
庇い切れない程の重過ぎる罪のオンパレードに死罪は免れない為彼女を隷属して身体を正常に治すついでに彼女の顔を全くの別人に変え、更にわたくしの奴隷とする事で何とか家族の許しが出た程である。
許された理由で一番大きいのが魔王ベルゼーブブこそが巨悪の根源であったという事だそうだ。
因みにわたくしがあの日隷属したのはメアリーだけではなくはぐれ魔族達も全て隷属し、魔獣も全て片っ端から契約しまくった。
最早見る人が見れば私こそが魔王であろう。
でも悪い気はしない。
だってマオと一緒の魔王ですもの。
「しかし、魔王ベルゼーブブは本当に滅ぼされたのですね。生前は感じていた魔王ベルゼーブブとの繋がりが今は全く感じませんもの……」
そしてメアリーはもう何度目か分からない、口癖となりつつある事を言う。
しかしわたくしとマオの繋がりはメアリーと違って表面上のものでは無いのだ。
今もこうして胸の奥底ではマオとの繋がりを感じる事が出来る。
だからこそ、マオの事を思い出して胸が苦しいのだが…………ちょっと待って。
この感覚が信頼関係とかでは無したら?
確かに、集中してみればマオと同じ様な感覚で契約した魔獣達も各々感じる事が出来るでは無いか。




