ランゲージ家にとっての家族
「それは実に心強いですな」
「ええ、それはもう勿論ですわっ!!」
そう力強く答えるわたくしを見てセバスはとても優しい表情を浮かべる。
「ここ最近シャルロットお嬢様の笑顔を見れてなかったので、今日久しぶりにシャルロットお嬢様の笑顔を見れて私は安堵致しました。魔王だろうが悪魔であろうが私には関係ありません。シャルロットお嬢様の笑顔を護れる者か、シャルロットお嬢様の笑顔を消す者か、ただそれだけですので私にとっての魔王様はまごう事なきシャルロットお嬢様の笑顔を取り戻す事が出来た恩人で御座います。御礼に何かプレゼントを差し上げたいのですけれどもシャルロットお嬢様は魔王様の好みをご存知で?」
「もう、流石にセバスは大袈裟すぎですわ………大袈裟すぎですわよね?」
流石にマオの事を持ち上げ過ぎであると言うのだがセバスの真剣な表情を見て思わず聞き返してしまう。
「大袈裟では御座いません。家族の笑顔を取り戻せたのですから」
「そ、そうですわよねっ!わたくしとセバスは血こそ繋がっておりませんがまごう事なき家族ですわね。いや、セバスだけでは御座いませんわ。使用人全てがランゲージ家にとっての家族ですわね」
その家族に心配をかけてしまっていたという事に今更ながら気付き反省する。
「とりあえずマオの好みを後で聞いておきますわ」
「シャルロットお嬢様にはお手数をお掛けいたしますが何卒宜しくお願い致します」
そしてわたくしはセバスと離れて魔術学園の校舎へと向かう。
それにしても、マオの好みは何であろうか?
まるで想像がつかない。
そんなこんなでマオの好みや今欲しそうなものをあれやこれやと想像しているといつの間にか教室についていた。
なんだかんだで今までは無視をされる事を気にしていたのだが、今日はそんな事よりもマオの好みの方が気になって仕方がない。
むしろマオの好みの事と比べると無視をされる事など最早どうでも良いとさえ思ってしまうのだから不思議である。
そして教室に入ると皆今日の話題は召喚術の実技の事で盛り上がっている様である。
あぁ、今この者達に『わたくしは物凄く強い者と契約する事ができた』と、どれ程言いたいことか。
そんなわたくしの中の欲求と戦いながらいよいよ召喚術の授業となり、皆実技の為に魔術訓練場へと移動する。
「では、これより召喚術の実技へ移りたいと思うのですが皆んなは宿題として出していた、何らかの生物との契約は出来ているでしょうか?」
講師がクラスメイト達に声をかけると講師からの問いに各々一斉に答え出す。
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