第17主義「思い出さないで!思い出させないで!言わないで!」
「なぁ親友よ、……コレどうする?」
コレとは、食事中に気絶させられた馬鹿(心太)の事である。
「ん?問題無いんじゃいかな?」
「いや、一応、午後の部の種目2つとも出場予定なのだが?」
俺が心配しているのは馬鹿では無く、当然体育祭の事である。
「大丈夫だよ、後10秒位待ってれば多分ね」
は!?凛は保険医でも呼んできていたのか?
いや、それはないであろう、さっきからずっと俺と屋上にいるのだから無理である。
【がばっ!】
…がばっ!っと突然音が聞こえたので振り返ってみる。
もしや、本当に保険医でも来たのではないだろうか?
だが、俺の目線の先には――
「あ、あれ?俺どうしてたっけな?」
行き成り目覚めた心太がいた。
「ね?大丈夫だったでしょ?」
「うむ、そうだな大丈夫だったな、良かった良かった――
って!…ちょい待てぇい!何故に凛は心太が目覚める時間が分かったのだ?」
「乗り突っ込みだね、翔」
いや、俺の質問を無視しないでくれますか?
「炭酸爆発事件思い出すね」
いや、思い出さないで!
あんな事すぐに記憶から抹消して!
「あの時は多分――」
「――ああぁぁぁぁああああああ」
思い出さないで!思い出させないで!言わないで!
「ん?どうしたのかな?」
「…親友よ、人には封じておきたい過去というものがあるものなんだよ?」
「……分かった、黙ってるから、その病んでる顔やめてくれないかな?……本当に恐いから」
…俺はそんな顔していたのだろうか? はてさて。
そんな会話をしつつ、最後には心太の目覚める時間が分かった理由を教えてくれた。
「大体10分間気絶する位の勢いで殺ったからねー」
理由を聞いても全く理解出来る範囲じゃなかったわけだが………。




