第13主義「賭け」
「うっし、賭けとかしてみようぜ?」
冒頭から行き成り怪訝な事を言い出したのは心太である。
「賭けっていうのは何なのかなー?」
「今からの大縄でさ、俺等のクラスの順位を当ててみようぜ」
「「「6位!」」」
三人の声が同時に重なった瞬間であった。
「…心太よ、賭けにならないと思うのだが?」
「うん…僕もそう思う」
凛も賛同の意を告げる。
「じゃ、じゃ、じゃあ、飛べる回数ってのはどうだ?」
焦りながら内容を変換する心太。
ふむ、回数か、流石に0回もありうるけど1回とかも有り得る。
マグレで5回という可能性もゼロとは言い切れないしな。
確かに面白いが――
「誰も当たらなかったときはどうするんだ?」
「んー、僕は一番近かった人でいいと思うけど?」
「それでいいぜ」
では、俺はどうしようか…?
やはりココは!!!―――
「「0回!」」
む、心太と被ってしまったか。
流石、我がクズメート(省略系)は信頼があるな、勿論悪い意味でだが。
俺は、プルプル拳を心太の目前に見せ付けた。
心太も、俺に思いっきり拳を見せ付けてきた。
俺と心太の考えは同じだろう、俺はその拳を思いっきり振り上げ――
「「ジャン・ケン・ポン!!!」」
俺は、パーを出し、心太はグーを出した。
心太は相変らずグーばっかり出すな、学習しろ馬鹿め!
現在の所、俺と心太のジャンケン戦歴は、53勝0敗である。
結果、俺は0回に心太は1回に賭ける事になった。
…ん?ああ、そう言えば――
「凛はどうするんだ?」
「ん、僕は2回に賭けるよー」
そう言ったかと思うと我が親友はニッコリ笑い――
「一番近い人だから2回以上なら僕の勝ちだよね?」
とんでもない事をのたまった。
いや、ルール上そうなんだけどね、なんというかね…。
「「せこ!!!」」
そして、俺と心太は何度目かも分からないハモリを披露した。
その後、賭けでの罰ゲームはありきたりな一日奴隷権となった。
っておい!、そんなんありきたりでいいのか!
校庭に6本の縄が横たえられている。
横に並ぶのは1年の大縄の選手達である。
その中の赤の選手に俺は、内心願いをかける。
【1回も飛ばないでくれ!】
うわっ、俺って最低!
ただ、【奴隷になるor我がクラスが1回も飛ばない】
という条件なのであれば、特別なご趣味の方以外は、奴隷は選ばないであろう。
どうせ、何回飛んだとしても結果はビリだろうしな。
「せーの」
俺が内心で必死に自己弁護している内に大縄が始まったようだ。
さぁ…結果はどうなる?




