第11主義「高揚感」
※今回は少しコメディ薄めです。
それと途中から心太視点が入りますが、
翔視点でのみ読んでいきたい方は読み飛ばしても
本編の進行に大きな問題はありません。
死後の世界には何があるのだろうか?
…転生だろうか?
…天国だろうか?
…地獄だろうか?
…無だろうか?
俺個人の希望で言えば理想郷希望である。
俺は理想郷への道程を、一歩一歩と進んでいっている。
因みに、心太は道程を途中で折り返し生還を果たした。
というか、心太の短距離の時の面子は全員帰宅部だったので一位で当然であろう。
……予め心太はそれを知っていたから、軽々しくあんな事を言えたというのは考え過ぎであろうか?
「位置について、よーい」
パンッと空砲が響き、4人の走者が一気に飛び出した。
4人とは、俺とサッカー部男子3人である。明らかに面子悪いだろコレ!
残りの2人も遅くは無いのだが、前方の4人に比べると兎と亀である。
「翔ー!、頑張ってー」
走っている最中に、我が親友の声が微かながらに聴こえた。
なぜだか知らないが妙に鼓動が早くなり、足が軽くなった気がする。
いや、俺はこの感情を知っていた、昔の時のような高揚感である!
小学校、中学校と続けていたサッカーをしている時に感じていた感情。
≪【進藤心太】視点≫
「無茶だと思って持ち出したつもりっだったんだけどなぁ〜」
凛が本気で俺達に拷問しないのは分かっていた。
だから俺は約束を果たせなかった時にアイアンメイデンをすると豪語していた
白瀬の反応を見るのを楽しみにしていた。
しかし、イレギュラーというものが発生した。
友人(翔)の脚力からいって一位は無理だったはずだった。
中学時代のアイツなら、まだしも高校で落ちていたタイムでは不可能…のはずだった。
だが、現実にはグングンと二位との差を広げ一位を独走するアイツがいた。
心底楽しそうな表情、中学の時に一緒にサッカーをやっていた時と同じ表情だ。
納得した、そういう時のアイツはミラクルだ。
小学生の時に俺はそれを実際に体感させられている、アイツのミラクルをだ。
アイツは覚えているだろうか?
小学生の時に一度だけしか会ったことはなかったが、俺にとっては強力な印象を与えたアイツは…。




