第9主義「無名ファイト!」
・短距離走(100m)
全員参加競技。
・障害物競走
親友である凛が参加予定である。
・リレー
俺と心太が参加予定である。
・旗取り合戦
1年から3年混合競技である。三人とも参加予定である。
・大縄
…がんばれ。
精神的にぼろぼろにされた俺は、今クラス席で短距離走を観戦している。
今、我がクラスの男子生徒の一人が必死に走っている…現在ビリ(6位)だけど。
【白!速いです!速いです!】
スピーカーから実況の声が聴こえてくる。
【赤!諦めずに頑張ってくださ――】
【――クズゥ!頑張れやァァァ!さもなくばアイアンメイデンが待ってるぞォォ!】
へ?何この実況…?
訝しげに放送席を見るとそこには……マイクを奪い叫ぶ長谷川先輩。
【えー、少し放送事故が起きました、まことに申し訳御座いません】
放送部冷静だな、オイ!
教師によって追い払われる長谷川先輩を気にもせずに実況とは。
将来、名アナウンサーになるかも知れん、マジで。
【白一着でゴールです!続いて緑!次に青!次に黒!次に……黄色?】
【いえ、赤の選手が必死に追い上げています!赤も黄色も頑張ってください!】
死にたくなーーい、とか叫びながら走っているクラスメート。
ゴールと同時に地面に倒れ伏した。
【あ、赤五着です】
名アナウンサーも流石に怯みつつ結果を伝えた。
多分クラスメートにはその生還宣言は聞こえてはいないだろう。
名も無きクラスメート(藤森曰くクズの一人)良くやった、お疲れ様。
そして、そろそろ俺達も召集場所に行っておくか…。




