変化のはじまり。
「へー!もしかしたら 住んでる場所近いのかもね!」
なんの変哲も無い話をしながら
私たちは 何も無い穴だらけの道を歩いた。
「で、この夢はどうなっていくの?」
「えーっと。その...。」
みむは一瞬口籠もった。
「このそこら中に穴みたいのがあるでしょ?私はその中に 私は 何かに追われる様に入って その中にコンクリートを流し込まれて そこで死んでいく。そんな夢だよ。小さい頃見てトラウマなの。なのに 今日思い出して 今 その夢を見てるの...」
初対面の人に夢の話をしたのは初めてだ。
恥ずかしくて 言えなかった事を こんなにも
すんなりと人に喋れるなんて日が来ると思わなかった。どんな顔をしてるんだろうか?みむは ユメトを見た。
「あれ?...居ない?」
周りを見渡す。
「おーい!!!こっちこっち!」
ユメトの声がする。穴の中を恐る恐る覗くと
満面の笑みで 手を振る姿があった。
「これは みむの夢だから なんとでもなる!
どうせだったら トラウマって奴を克服しちゃおうぜ!」
「..?!あのね!何言ってるの!早く出てきて!
死んじゃうよ!!」
「何言ってんだよ!これは 夢だしゲーム!!笑
こっちこいよ!!!」
「でも...」
みむは足が竦んで 動けずに居た。
「それにさ!今回は 1人じゃないだろ!
俺も居るだろ?」
...その言葉に 何か背中を押された気がした。
みむは その穴の中に思いっきり飛び込んだ
「え!!?地味に高い!!!!落ちる!!!」
ドンッと衝撃音がした。
目を開けると 私を抱えた ユメトの姿があった。
「よく 来れたね。どうせなら 克服してみようぜ!な!」
カーッと口を横に広げて笑うユメトは
適当そうに見えるが どこか頼り甲斐があった。




