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dreamers high.  作者: 鈴木ひきこもり
12/14

廃人のはじまりpart2

「まずは どの様に倒すかだね。」


「でも 相手を倒しても 別に支障ないんでしょ?

もし 障害が残る様なら あんな簡単にさっきまで

潰してたけども」



「実際 ここに居ると外の世界の事なんて

分かりっこないからね。」




「罪に問われたりするのかな?」




「そんな訳ないでしょ。」




「というか 私達が自滅すればいいだけじゃないの?」




「まぁ今のところそれが1番 正しいのかもしれないな。」




「いや 俺らの身になんか 起こらないっていう確証があるわけじゃないだろ?」




「まぁ そうだけどさ」




なんの情報もなく戸惑う 一行。

ユメトが口を開く。




「なぁ こんな状態で なんで運営は目を瞑ってるのかな?」




確かにおかしい。

こんな問題起きてはならない。

世界的企業の名にかけて こんなバクは

起きてはならないのだ。

現時点で 何万にもの ユニークユーザーが

活動している。確かに バグを見つけるのに

時間がかかったとしても もうそろそろ

見つけてくれたっていい。




「これ 運営が 関わってるんじゃないか?」




「えっ、ユメトくんどうゆう事?」




「ある意味夢を スキャンするって事は

脳内をスキャンするって事だろ?

って事は こんな時 人がどう動くとか

どんな反応をするっていう脳実験的な事も

出来るよね。それだけじゃない。

人が考えてる 構想や理念。

この世界では 人の考えを全て具現化出来る。

1つの大企業を潰しても また新たな

発明で 何個もの 大企業が作れる。

そもそも バグが起きてるのは ホントに

この夢だけなのかな??」



あまりの情報の多さに 頭がこんがらがる。




「ちょっと待てガキ。どうゆう事だ。」




「例えば 実験台として 選ばれた方を僕たちとして

殺される側を ただの駒とすると この人数比も ある程度納得いかないか?俺は このゲームを買ったわけじゃなく たまたま SNSにあって それに応募して 当たったんだけど」




「「僕(私)も!」」



全員が声を揃える。





「じゃあ 当選したって訳じゃなくて

俺たちは 選ばれたって事か?」




「そういうと 聞こえはいいけどね。

でも みんなが 選ばれたとすると

なんの情報が欲しいんだ?脳の治療?

実験...??」



1人の男性が頭を抱えて掻き毟る。





「困る!!!脳を見られた困る!こんなもの!!」




頭を打ち付けるが 破壊不能の 文字列と

バリアウォールが発動する。




「なんで?!さっきの人たちは頭を撃たれたら

ダメージ食らってたのに」




「君の言ってる事は正しい様だね。

僕の脳内には 国家秘密級の 情報が入ってる。

タイムマシンの 製造技術に 先月一歩近付いたんだ。体というより 過去と通信出来る能力でまだ実験段階だけど」




「そんな人がなんで こんなゲームなんてしてるですか!」




「興味でしか無いだろ!

夢を共有出来る世界だなんて

どれほど 興味深いと思ってるんだ!」




「だとしたら さっさとこの世界を出てやる。

全員殺してやる。どうせ 僕は死なない。

僕の脳内は 人の命をが束になっても足りないほど価値があるんだ!!!!」




「まってよ おじさん!!

まだ分からないじゃないですか!」





「可能性が あるなら 排除する。それが科学者として 当たり前の心構えだと思わないかね?」





「でも人の命がかかってるんですよ?!」





「タイムマシンが 持つべき手に渡らなかった場合

どれだけの死者が出ると思ってるんだ!」





何も言い返せないユメト。




「でもスキャンするとしたら

殺した方が良くないですか?」




「え?」





「いや 技術の対極が居る方が

都合悪いじゃないですか?

私なら 廃人化させちゃうな なんて思って」




「そうだよ。それだ。つまり 僕らは生き残らなきゃいけないんですよ!!生き残れば 脳はスキャンされない!!」





「あら やっぱり頭いいのね。」




有希が現れた。




「お前 早くここから出せ!!」




「それは わたしにも出来ないなー。

なんだかんだ 私も運営の犬だからね。

私は あっちが廃人化されたとしても

私の人格は 生き残る。有利だよねー。

死んでもいい世界なんて 温くて助かるわ。」




有希が バリアウォールをいじる。



「私の第一希望は 私の人格を殺す事だったから

せっかく 同じ世界で出会えたって事で

ある程度運営のスキル付与しといたけど

まぁ 要らないでしょ。はい。破壊不能バリアウォール消しとしたよ。これで君たちも 一般のプレーヤーと一緒♩」



焦るユメト



「ちょっと待って!人数的に不利じゃないか!

それじゃ お前の目的叶えられないじゃないか?」





「うるさいなー。別に私は 死んでくれれば

いいなーってだけで そこまで 固執してないってば。まぁでも そりゃそうか。不利すぎるのもデータ取れないしね。ほならー」



改めて バリアウォールを発動させる有希。




「ほい。まぁ バランスはさっきほど

じゃないけど みんなには エクストラスキルを

用意しといたよ!まぁ 何がなんだかは ランダムだし 発動条件までは 知らないから 自分で見つけてね♩ちなみに 私の人格を破壊したら もっとプレゼントあげちゃう!いい子ぶってないで

何があなた達にとって 都合がいいか 理解してみてね!!バイバーイ」





「ちょっと!待って!!」



みむは 飛び立ち 有希を捕まえようとするが

空振りして 消えていった。」





「それなら 私は生き残るしかない。

この世界で この情報を守り続ける。

いつか 私たちの仲間が助けに来てくれる筈だ。

それまで 君達も 協力してくれないか?」




口籠るが 生きるだけなら

もしかしたら 人を殺さずに済むかもしれない。

一人で居るより この人達と一緒に居た方がいい。

そもそも きっと相手にも 僕たちを倒す理由は

ゲームでしかない 話せばきっとわかってくれるはずだ。




「分かりました。協力します。」




私達は みんなで協力し合い

逃げる事を決めた。


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