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一時のお別れ

今回から新章になります。引き続きよろしくお願いします。

「あ、おかりなさい。マリアさんお疲れ様ですー」

「ただいま帰りました。タマルさんお疲れ様です」


 わたしとイヴがキエフ公国から出発して二週間強、ようやく帝国ダキア公都に戻ってこれた。家に戻ると出迎えてくれたのはわたしのお店の切り盛りをして下さった魔導師タマルだった。彼女は一仕事終えた後なのか、紅茶をすすりながら本に目を通していたようだ。

 わたし達がダキア公都を出てからもう二か月が経つのか……早いものだ。半分以上が移動時間なのは考え物だけれど行水状態だった聖女アダよりはましだろう。とりあえず明日と明後日は長旅の疲れを癒したい所だ。


「お店の管理と家の手入れをしていただいて本当にありがとうございました」

「お安いご用ですよー。食材は買ってますからあたしが腕を振るうつもりでしたけど、今日の夕飯は外で食べますー?」

「いえ、折角なのでご馳走になります。後で食材にかかったお金は払えばいいですか?」

「マリアさん、あたしはこう見えて高給取りなんでそんなけち臭い事言わないでくださいよー」


 タマルは手早く紅茶のカップと菓子の置かれていた皿を片付けると、割烹着を着て台所へと向かっていく。そんな光景を眺めていたイヴは荷物を自分の部屋へと置くと、居間の席に腰を掛けた。タマルの調理と柱時計が時を刻む音だけが心地よく居間を賑やかにする。

 イヴはテーブルに指を滑らせ、その指の平を見つめる。


「依頼通りに手入れしてもらえていたようね。空気も澱んでいないし埃もあまりないみたい」

「ええ、留守の間家を手入れをしてもらったのは正解でしたね。イゼベルさんから勧められた時は遠慮したんですけれど、受け入れて良かったです」

「よそ者を受け入れるなんて、とか思っちゃったけれど、私が間違っていたみたいね」


 他愛ない会話をイヴと交わしていると、やがてタマルが盆の上に料理を乗せてこちらにやって来た。わたしが作る料理とは異なった趣がしたものの美味しそうな家庭料理には違いなかった。料理に対して美味しそうと不味そうぐらいしか感想を述べられない自分が恨めしい。


「出来ましたよー。マリアさん、配膳手伝ってもらえますー?」

「分かりました。お安いご用です」

「申し訳ないんですけど三人分作っちゃったんで、あたしも今日はここで夕食取っていいですかー? 水入らずがいいんでしたら容器に入れて持ち帰っちゃいますけどー」

「いいえ、構いません。賑やかな食卓は大歓迎です」


 テーブルに並べられた料理は三人分。イヴとわたしはテーブルを挟んで相対して座り、タマルはわたしの隣に座った。神への祈りを捧げてからわたし達は食事に手を付ける。うん、素朴な味わいがする。タマルとは料理についても意見交換してもいいかもしれない。


「支部長に聞きましたけどーキエフでは大変だったみたいですねー。魔王軍の総攻撃を受けたんだとか?」

「ええ、まあ、色々ありましたね。話すと長くなっちゃうんですけれど……」

「長話大歓迎ですよー。どんと来いです」

「じゃあそうですね、まずわたし達が出発した後なんですが……」


 わたしはこれまでの出来事を掻い摘んでタマルに説明した。勿論不必要だったり語らない方がいい所は省略させたけれど、タマルは不足された点にも指摘をせずにわたしの話を聞いてくれた。時には感嘆の声をあげて、時には目を輝かせて、またある時は言葉を失って口元を押さえたり。


「なんつーか、大変でしたねー。よく無事で戻って来れましたよホントに。支部長に言って危険手当もっとせしめます?」

「既に報酬面での契約は固めてしまっていますので、これ以上の増額は見込めないですね。まあ、わたしからしたら大金ですので不満はありませんが」

「む、無欲すぎますー。あたしだったら絶対に不満ぶちまけて報酬あげてもらいますって」

「ろくに研究もしていないわたしが資産を持っていたって宝の持ち腐れですよ」


 タマルとはそう出会う回数を重ねていないけれど、彼女の人柄もあって凄く打ち解けやすかった。明らかに彼女の方が年を重ねた熟練の魔導師なんだけれど、こうまで気さくに接せるのは正直意外だった。親しみやすい魔導師も珍しいけれど、彼女のような在り方がわたしの目指す方向なのかもしれない。

 タマルの料理に舌鼓を打っていてふと何気なく気付いたけれど、イヴはもうぎこちなさ無くナイフもフォークも扱えていた。この間の戦争の時にも軽快な動きを見せていたから、後はもう一人でリハビリをしていけるだろう。純粋な嬉しさもあったけれど、一抹の寂しさがよぎった。

 だって、イヴが全快したらここから去っていくからだ。いずれ訪れる場面だけれど、彼女と過ごす時間が長ければ長いほど名残惜しさが募っていく。


「ところでタマル、だったかしら。キエフ公国の併合はどう受け止められているの?」

「あー、長年敵対していた地域がとうとう帝国領になったって大騒ぎしてますよー」


 旧キエフ公国の人類連合から離脱と東レモラ帝国への加入、それは西方諸国を大きく動揺させたそうだ。同じ人類圏でも西方諸国と帝国は犬猿の仲であり、帝国の躍進は西方諸国にとって脅威以外の何物でもなかったからだ。

 散々人員と金を出させておきながら、と西方諸国の人々は旧キエフ公国への怒りに満ち溢れた。最も、本を正せば聖女チラの救援申し入れに聞く耳を持たなかった為に帝国へ下る他なかったのが真相なのだが、都合の悪い情報は蓋をされてしまっていた。

 一時は旧キエフ公国奪還の為に人類連合軍を派遣すべきだとの声も上がったんだとか。けれど旧キエフ公国は西方諸国からすれば人類圏の外れで、しかも魔王軍勢力と接している。巨額の軍事費を払ってまで奪還した所で利が無いに等しかった。

 何より、旧キエフ公国については教会、ひいては二人の聖女が後押ししている事実が西方諸国を尻込みさせる大きな要因にもなっていた。教会の影響力は根強く、教会より破門を言い渡されれば国主だろうと破滅するしかない有様のため、強く反発できなかったのだ。


 ちなみにこれらの情報は帝国諜報部からの報告を魔導協会経由で手に入れたり、西方諸国からの旅人や商人から事情を聴いて集めたらしい。わたしの隣の魔導師は安穏としていると思ったらやる所はきっちりやっているようだ。


「そんな感じで西方諸国はキエフへの制裁は行わず、黙認を選択したみたいですねー」

「帝国に屈した屈辱な汚点として歴史に刻んでいくんでしょうね、連中の事だから」

「ん? いやあ、確かにそうかもしれないですけどー、同時期に起こった悲劇に比べたら可愛いものですよー」

「? まだ何かあるの?」

「イヴさんは聖地って知ってますかー」

「行った事は無いけれど知識としては」


 聖地、それは教会にとって何よりも大切な場所である。大帝国時代の帝都で現パラティヌス教国の聖都レモリアよりその歴史は古い。西方諸国の言う人類圏の東端、帝国本土やキエフ公国の南東に位置している。経典に記される多くの聖職者達が聖地で活動を行い、そして中には殉教した聖者もいた。

 聖都は長きにわたり異種族の統治下にあったが、数十年前に最初の人類連合軍が発足して聖地奪還の遠征、すなわち聖戦を執り行い、それを成功させた。聖都に建国されたシオン王国が新たな人類圏の東端となり、西方諸国は戦利品や新たな交易路で活性化していった。

 が、当時異種族と対峙しながらも一定の交流があった帝国は聖地奪還の際に行われた略奪と虐殺に憤り、やがてはその異種族、即ち獣人国家群と手を取り合っていく。皮肉にも聖地奪還によって帝国は中興への道を切り開いたのだった。

 数十年前に勃発した二回目の人類連合軍遠征の際は既に帝国は三公爵体制を確立させており、人類連合軍と帝国軍が衝突する形になった。結果は帝国軍の快勝に終わり、遠征は散々な結果に終わった。

 長きにわたる確執もあったけれど、この人類連合軍の遠征が西方諸国と帝国の間に修復しようのない亀裂を生んだのは間違いないだろう。


「で、その聖地がどうしました?」

「攻め落とされちゃったみたいなんですよねー、聖地」


 わたしはおろかイヴすら目を丸くして息を呑んでいた。


 シオン王国の意義は聖地の守護にあったけれど、独力で聖地を維持できるほどの国力は無い。聖地は西方諸国から遠く離れた土地にあり、シオン王国へは敵対する帝国を横切るか船を介してしかたどり着けない。勿論遠く離れた地との交易、補給は困難を極め、莫大な資金、資材が投入されてかろうじて維持される形となっていたんだっけ。

 これも全ては聖地を守護する為、との大義があったからで、西方諸国の誰もがその絶対正義、使命を疑う事など無いと聞く。主は聖地の守護者たる我らをお守りくださると、そして永遠に続くものだと頑なに信じて疑わなかったんだそうだ。

 馬鹿げている……永遠の繁栄など幻想だ。世界は滅びと誕生を繰り返して前へと進んでいくのだから。


 しかし実際に遭遇すると話が全く別になってくるものだ。歴史の転換点に遭遇した、そんな気分でわずかに気持ち悪くなってしまう。


「……シオン王国って帝国としか国境を接していなかった気がしますけれど。藪蛇はつつきたくないからと当面放置するのが帝国の方針だと教わりましたよ」

「いやーそれが事情が変わっちゃったみたいですねー。多分きっかけは魔王軍の襲来でしょうか。あれで帝国を含めた人類圏全てが魔物にいいようにされちゃったじゃあないですか」

「西方諸国が聖地に構ってばかりはいられなくなったのは分かりますけれど、そうは言っても帝国も東のパルティアも魔王軍の襲撃を受けて聖地には手を伸ばせなかったでしょう」

「まさか聖地の南東の半島のような人類圏外からの侵略にあったと言いたいのかしら?」

「お二人とも忘れてますよー。魔王軍に脅かされずに力を蓄えられた国が一つだけあるでしょう」


 もう一度シオン公国一帯の地図を頭の中に思い浮かべ、あっと驚きの声をあげてしまった。


「そう、南の公爵領ケメト。ここが軍を起こして聖地を奪還したらしいんですよー」


 南の公爵領ケメトは帝国最南端に位置する、国土の大半が砂漠でありながら大河の恩恵を最大限受けている地域だ。あの地の歴史は帝国よりもはるかに古く、人類最古ではないかとの説すら出ているらしい。

 確かにここ一年ケメトは活発に動き回っていたし周辺地域への遠征も度々行っていたと人づてに聞いた覚えはあったけれど、まさか聖地奪還までこぎつけられるとは思わなかった。


「野蛮な人類連合軍連中と違って無血開城したらしいですねー。当然西方諸国の人達は身代金を頂いた上で追放処分にしたらしいですけれどー」

「略奪や虐殺は無かったわけですか……」


 神や正義の名の下に金品や聖遺物の強奪、都市の破壊、果てや人を物として扱うなど西方諸国軍の横暴には憤りさえ覚える。帝国はそうした経緯から長年熾烈な争いを繰り広げた獣人達と講和を結んで対立を深めているのに。

 聖地を奪われたとあっては西方諸国は遠征軍を発足させる可能性が非常に高い。しかも聖地を攻略したのはケメトとはいえ帝国軍には違いない。せっかく魔王軍という絶望と恐怖に一丸となって立ち向かったのに、これでは人類同士がいがみ合う過去に逆戻りじゃあないか。


「それで、またパラティヌス教国が西方諸国に呼びかける形で聖戦が勃発する、と?」

「と言っても今回の発端のケメト、魔王軍を独力で退けつづけたパルミラ、それから今回魔王軍に快勝したレモラ本軍。帝国を相手するだけの勢力を整える為に数年はかかるって見込みらしいですよー」

「今までの歴史を踏まえると、次の遠征軍で主流となるのは……」

「教国と神聖帝国、それから二つの王国でしょうねー」


 王国、とタマルが口にした直後、イヴはわずかに眉をひそめた。人類圏に王国は数あれど、西方諸国でも有数の王国ともなれば限られてくる。それぞれ大帝国時代は帝国の属州だった地域で、教国北西部に位置するガリア王国と、その北の島国アヴァロン王国か。

 ……アヴァロン王国?


「アヴァロンは強いですよー。先の魔王軍との全面戦争でも善戦する強者ぞろいですからねー。中でも数世紀前に君臨した伝説の王にあやかって発足させた聖騎士達が……」

「――なるほど、聖騎士共が遠征に加わるだろう、そう言いたいのね?」

「ひ、ぃ……!? じゅ、十分考えられると思いますけど、きゅ、急にどうしたんですかー?」


 イヴは身を乗り出してタマルの瞳を覗き込んでいた。顔には笑みを張りつかせているけれど、瞳はどこまでも沈んでいきそうなほどの深さを感じさせた。もう慣れたとはいえわたしも恐怖のあまりに声をあげて驚く所だった。

 アヴァロンが発足させた聖騎士達については置いておくとして、問題なのはその政策そのものではない。イヴもわたしも聖騎士とは決して無縁ではないからだ。

 そう、勇者一行として人々を救う旅をしていた八人のうち一人、聖騎士デボラがいる――。


「そうなるともうぐずぐずしていられないかな。もうちょっとゆっくりできるかと思ったけれど、丁度いい潮時だったのかもしれないわね」

「……っ!」

「ごめんなさいね。マリアとの共同生活はとっても楽しいけれど、そればかりに甘えてはいられないの。私を陥れたアイツ等を僕は絶対に許さないし、僕を私利私欲で私に殺させたアイツ等を私は絶対に許さない」

「そう、ですか……」


 イヴはタマルから身を退くと立ち上がって身体全体で伸びをした。もう彼女の中で結論は出ているようで、彼女の表情に迷いは一切見られなかった。おそらくわたしがどれだけ残ってほしいだの復讐は止めてくれと言った所で聞く耳を持たないだろう。やるつもりもないが。

 初めから決まっていた事だから今更足掻いても覆りやしない。それならわたしはイヴの帰るべき場所を残しておいて、笑顔で見送りすればいい。わたしはイヴと付き合うのはおかしいだろう。イヴの復讐はイヴの道で、わたしの平穏はわたしの道なのだから。


「ならせめて今晩は楽しく過ごしましょう。こんな時こそお酒ですお酒! タマルさん、買い置きありましたっけ?」

「いえ、無いですねー。今ならまだお店も開いているでしょうから、ひとっ走りして買ってきましょうか? 全部高給取りのあたしに任せろー」


 わたしの力説にタマルは拍手喝さいを送りつつ買い出しの準備を始める。イヴはそんな気分が高揚しているわたし達に変な物を見る目を送ってきた。


「えぇー? 今から酒盛りするの?」

「無事な帰宅祝いとイヴの新たな旅立ちを祝してですよ。大丈夫、酔い潰れても出発を一日ずらせばいいだけですから」

「他人ごとだと思って言いたい放題言ってくれるものね。私あまりお酒は好きって程じゃあないんだけれど……。まあ、ほどほどで切り上げればいいだけだし」

「そうは問屋が卸しませんよ。明日の事は明日考えればいいんです。久しぶりに思いっきり飲み明かしましょう」


 わたしの満面の笑みにイヴもとうとう屈したようで、苦笑を浮かべつつ再び席に座り直した。それでもイヴはまんざらでもなさそうなので、こちらとしても嬉しい限りだ。


「別に改まって宴を開かなくたっていいのに。どうせちょっと聖騎士と聖女の奴らにきつい仕返しして終わりなんだからさ」

「投擲手バラクへの報復を見る限りそんな生ぬるい言葉では済まないと思うんですけれど?」

「違いない。けれど私が言いたいのはそうじゃあなくてさ」


 イヴは肩肘を突いた方の手に顎を乗せながら、もう片方の手でテーブルを叩いた。いや、テーブルではなくテーブルが置かれたこの部屋、この家だろう。彼女は穏やかな表情でわたしに笑いかけてくる。


「私は必ずここに帰ってくるもの。名残惜しくなんてないわ。いなくなるからって私の部屋は片付けないでね」

「ふふ、そうでしたね」


 タマルはエールを始めとした大量のお酒を居間に置いていくと邪魔者は退散すると帰宅していった。わたしとイヴは二人してお酒を飲み合った。わたし達の出会ってからの出来事を順繰りと語り合った。それが終わると勇者一行としての旅路での愚痴を酔い始めたイヴから聞かされた。受け答えはいつの間にか同席していたマリアがしてくれたのでわたしは面白おかしく聞かせてもらった。

 イヴと過ごす最後の夜は本当に楽しい時となった。


「それじゃあ、行くから。お土産買ってきてあげるから」

「ええ、気を付けていってらっしゃい。帰りを待っていますからね」

「私の平穏はここにあるんだもの。必ず戻ってくるから」

「お待ちしています。その時は公都の街でまだイヴが行っていない所も案内しますよ」

「楽しみにさせてもらうわ」


 だから翌朝のイヴの旅立ちの時も言葉を少し交わして軽く抱き合ったぐらいで、特に動揺したり泣いたりはしなかった。イヴが心配ではなかったと言えば嘘になるけれど、それでも彼女は絶対に帰ってきてくれるとの確信があった。

 イヴが復讐を終えた後、何気なく過ごす平穏な日常が待っていると信じている。


 ――この時のわたしは全く考えもしなかった。

 むしろ心配すべきなのはイヴが危機に瀕するとかではなく、わたしの平穏が再び中断させられる事なのだと。

お読みくださりありがとうございました。

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